2010年2月23日火曜日

572:ドナー関連情報

今日は朝からガタガタしていて雑用が多かった。コンサルはいくつになっても雑用が多い。この積み重ねが活きてくるんだけど。

さて、ドナー関連の情報がいくつか入った。

1.世銀

http://wbproblog.sblo.jp/article/35494369.html

のブログは世銀の日本人スタッフが何人か参加している。こういうのも珍しい。国際機関で働く日本人の活動が分かる。

2.アジ銀

いよいよウォーターボンドの開始である。下記記事参照。

アジア開発銀行と大和証券グループ、日本の投資家向けに「ウォーター・ボンド」を発行・販売
日本の投資家向けに「ウォーター・ボンド」を初めて発行・販売


 アジア開発銀行(格付;Moody’s:Aaa / S&P:AAA)と大和証券グループは、アジア・太平洋地域におけるADBの水関連事業を支援する債券、ウォーター・ボンドの発行および販売を行うことをお知らせいたします。本債券の通貨はオーストラリア・ドルおよび南アフリカ共和国・ランドが予定されていますが、円建ておよび外貨建てを通じて水事業支援を目的とした債券の国内での起債は日本初の事例となります。

 債券の販売は2010年4月を予定しており、大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社(大和証券グループのホールセール証券会社)が売出を行い、大和証券株式会社(同グループのリテール証券会社)が、日本の個人・法人投資家に販売いたします。ADBでは本債券による資金調達額と少なくとも同額を、アジア・太平洋地域の途上国における水関連プロジェクトに振り向ける予定です。

 水道インフラの整備および水資源管理政策の改善は、アジア・太平洋地域が直面する喫緊の課題です。アジア・太平洋地域には、安全な飲み水へのアクセスを持たない人々が約5億人いるとされています。公衆衛生施設が乏しいこれらの国々では、排水が未処理のまま河川や湖に排出され、その結果、貧困層の人々が疾病に冒されやすくなっており、所得の減少ひいては経済成長の抑制につながっています。

 ADB総裁の黒田東彦(はるひこ)は、「我々は今まさに水危機に直面していますが、その解決のためにはいくつかの選択肢があります。しかし、与えられた時間はそう多くありません。ADBの開発途上加盟国が改革プログラムを速やかに実行に移す上で正しい選択をし、システムを考案するよう、ADBは早急に支援する必要があります。アジア・太平洋地域の各国は、水の問題への取り組みをすぐにも修正・強化しなければなりません。」と述べています。

 ADBは、域内各国が水資源の管理・開発において統合的かつ分野横断的なアプローチを策定・実行する必要があるとの認識に基づき、2001年、統合的な資源管理に向けたビジョンを「Water for All」(すべての人々に水を)として政策にとりまとめました。また、水問題に対処するための資金需要が国際的に高まっていることを受け、「ウォーター・ファイナンシング(水融資)・プログラム」を策定、2006年から2010年にかけてこの分野への年間投資額をそれまでの倍額とすることとしました。

 ADBでは現在、その後継となる2011~2020年を対象とした資金調達プログラムの策定作業を行っており、ウォーター・ボンドは、同プログラムをサポートすることになります。新プログラムの主な内容は次の通りです。

・ 都市部の水道事業の効率化を図る。特に漏水対策、水へのアクセスと水質の向上、及び水を創出するために使うエネルギー(水のエネルギー・フットプリント)の削減に重点的にとりくむ
・ 節水、新技術の導入、地域特性に応じた灌漑方式の適用により、灌漑農業の生産性向上を図る
・ 法制度の整備、排水管理の普及(再利用を含む)、浄化プロジェクトへの投資拡大を通じ、水質向上を図る
・ 気候変動への適応(特に洪水対策)や、水資源開発・貯水への投資拡大を図る
・ 各国の水政策改革と能力開発を通じ、水資源管理の改善を図る

 水関連プロジェクトに対するADBの融資総額は250億ドルにのぼりますが(2009年末現在)、2010~2012年の新規融資総額は、87億ドル程度と見込まれます。

 日本の投資家は最上級の格付けを有するADBが発行するウォーター・ボンドへの投資を通じて、アジア・太平洋地域における水関連プログラムを支援することが可能となります。今次起債による予定資金調達額は、大和証券グループがこれまで提供してきた“インパクト・インベストメント”金融商品のなかで最大規模のものであり、投資リターンのみならず社会に前向きなインパクトをもたらすことが期待されます。

 大和証券グループ本社執行役社長の鈴木茂晴は、「水は人類が健康的で文化的な生活をするうえでなくてはならないものです。しかしながら、世界では今も約10億人が安全な飲み水を手に入れるために長時間歩き、または汚染された水源を利用せざるを得ないといった深刻な水問題に直面しています。このような状況を改善するため、当社はこのたびアジア開発銀行と協働で、日本で初となる『ウォーター・ボンド』を取り扱うこととなり大変嬉しく思っております。日本の投資家の皆様の大切な資金が、劣悪な水環境で暮らしているアジア・太平洋地域の貧しい人々にきれいな飲み水を提供し、汚染水による死亡者を減らすために有効に活用されるのであれば、それは大変意義のあることです。
 大和証券グループは、今後も日本の投資家の皆様と開発途上国の方々との橋渡しとなる金融商品の開発に尽力してまいります」と述べています。

以上

3.米州開発銀行

先だって首記銀行のエコノミストの日本人とメール交換した。彼は慶応大学の機械工学を出てメーカーに入り、その後小生の元いたコンサル会社で建設機械とか施工計画・積算を担当。何の因果か、アメリカに留学してエコノミスト。帰国して退社し、首記銀行のエコノミストになった変わり者である。

メールでの最初からいらつく表現。XX君とか貴君だ。20代の先輩後輩でもこういういい方はしない。兎に角おまえは俺より若輩だと言っている。アメリカ暮らしも何年になるか知らないけど随分失礼な言い草である。

その後は如何に自分が銀行で馬車馬のように働いているかだけ。10年も前に博士号取得した経済モデルが如何に各国から評価されているかを滔々と述べている。ストレスだらけなんでしょうね。いい年したらモデリングはもう止めましょうよ。そんなにすごいのなら本でも書いて下さいよと返信した。

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