2010年2月25日木曜日

573:HIV/AIDSと気候変動の関係?

まだまだ雨期が続く。ここ何日かは梅雨のような雨が降っている。省まで歩いて数分なので問題はないが、なんとなく気分が落ち込む。

今日のBBCではトヨタ問題がこれでもかというほどに伝えられているが、ビックリしたニュースがあった。50年前にイギリスの孤児たちが当時植民地であったオーストラリアに移住させられ強制労働やあらゆるアビュースを受けたという事件である。50年経って豪州とイギリス政府が正式に謝罪した。北朝鮮じゃあるまいし、イギリスも酷いことをする。以前映画だが似たような悲惨な事件を扱っていて、孤児たちがオーストラリアのカトリック修道院で同じようなことを受けた。僕と同じ世代だから同情してしまった。

さて、違った意味で悲惨な事例がある。南部アフリカではエイズによる死者がものすごい。そのため、当地の各省や末端の農業指導員など死者が異常に多いため、組織力が著しく低下している。水省、農業省、気象庁などの例を数値を示して論じている。

今後気候変動による災害が発生した場合、大きな影響を受けるだろうという結論になっている。感覚的に知っていたが、数値で示されると深刻さが実感できる。

この論文は世銀のものだが、偶然見つけた。著者の一人が別の報告書の作者で彼の経歴を辿っていったら出てきた。まさに見つけてほしいと言っている感じだった。

気候変動に対する軽減策と対応策というのは最近話題だが、HIV/AIDSによる組織力低下という課題もアフリカでは忘れてはいけないと感じた。

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