2010年2月27日土曜日

576:雪のドシャンべ

いやあー、今週はいろいろあり、あっという間の1週間だった。仕事の内容が守秘義務で具体に書けないので大雑把に書いてみよう。

まずは事務次官が正式決定された。水部門出身じゃないが、彼も立場が上がれば人も変わるだろう。水部門幹部はちょっと予想が外れたとこぼしていたが、我々は誰がなろうとカウンターパートだからあまり関係ない。暫く様子見である。新任事務次官も今まで対抗していた本庁舎に一人だからさびしいかもしれないね。お手並み拝見ですね。

もうすぐ3カ月目に入るので、そろそろ文書も書き始めようか。どのような構成にするか漠然とは考えているし、資料も十分すぎるほどある。まずは目次だね。30年同じことの繰り返しだが、同じものは一つもない。当然だけど。

業務に関連する世銀とアフリカ開銀のミッションの調査が終わるのが来月中旬。彼らの方針も省を通じて得ることになっている。こちらのプロポーザルもそれを聞いてからにしよう。新任計画局長は内部的には副局長扱いだと聞いた。それで態度が控え目なんですね。女性である。この省には多くの女性幹部がいて面白い。前の事務次官も女性だった。皆さん感じはいいね。

さて、主題に戻る。BBCでタジキスタンのイスラム政党の現状を特集していた。ドシャンべは2回行っている。夏と冬。冬は大変寒い。それでいて、水道の水も汚染がひどく飲めたもんじゃない。歯磨きから一切ミネラルウォーター。中央アジアの他の3国と違ってイラン系民族である。

BBCの映像を見ると冬景色が懐かしい。大通りも真っ白。06年に通訳として働いてくれたズ―バイ君も今は筑波大学大学院で勉強中だ。彼に日本留学を勧めて無事合格した。もう彼も3年目になるんだろうか。彼も雪を懐かしがっていた。

ドシャンべの食生活もここアフリカと同じぐらい不自由だが、中国人経営の中華屋の肉ラーメンだけはうまかった。羊がうまくないのが残念だった。

中央アジアはやはりロシア語ができないと不自由で、英語を駆使できるのは国際機関だけだった。ロシア語を本気で習うにはやはり数年はいる案件に携わらないと勉強する気がおきないだろう。

いずれまた中央アジアに行きたいものだ。ウズベク、カザフ、キルギス、タジク。どこが一番いいかと言えばやはりキルギスだろうか。人柄がモンゴル系で日本人に近く親近感を感じる。カザフやタジクはまずまず。ウズベクはどこか狡猾なところがある。頭はいいのだが、人柄がね。

東南アジアに当てはめると、カンボジアやラオスがキルギスやタジクになるだろうか。タイとベトナムはカザフとウズベク。実際、カンボジアやラオスは行っていないので分からないが、遅れた辺境国の類似性はあるだろうか。ウズベクとカザフの関係はインドネシアとマレーシアに似ている。後者が前者に優越感を持っている。

最後に余談。以前いた会社の同僚がIWRMについて書いていた。当たり障りのない説明文で、IWRMの実践が如何に難しいかという論点には入っていない。彼もサウジで相当苦しんだはずなのだが、そのことは伏せている。彼の立場じゃ書けないよね。お気の毒ですね。参考文献にはお懐かしい4人の同僚のお名前もあった。お元気しているでしょうか。多分四人とも京大院卒だったかな。最初のお二人は若いし中々英語もできるしいい人材だ。組織自体も業務仕分けで先行きが良くないから大学にでも戻って教授にでもなってほしい。後のお二人は40代か。もうどっぷり組織に漬かっているからもう改善の余地はないよね。定年まで組織があるかどうか微妙なお年頃。せめて、IWRMの難問を一生続けてフォローしてほしいと願っている。

京大の宝さんからメールが来てた。なんでしょうね。彼は次の指導者的存在だね、京大では。東大と京大でもっと迫力のある水資源専門家で出てきてほしいですね。他の大学ではありえないので。

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