「河川流域の3つの軌跡:社会・環境・開発」という本が出た。買うと170ドルだが、ダウンロードするとタダである。
IWMIの「農業における水管理の総合的な評価」シリーズの8番目の本である。CABIはイギリスの国際機関だが、元々の創立は1910年だそうだ。
層々たる専門家が参加している。世界の11流域の水管理が論じられている。まだ全部読んでいないので何とも言えないが、各流域の課題が詳細に記述されている。
IWRMという表現は当然数か所しかなく、流域の課題と解決が流域ごとによくまとめられている。ヨルダン川、マレーダーリン川、コロラド川などお馴染みの流域が入っている。ヨルダンは地下水と表流水を整合的に取り扱ういい例だ。マレーダーリン川の例は決して成功例とは書かれていないので面白い。
正直ベースでそれぞれの河川の課題と取り組みが書かれているので読んでいて不信感が湧かない。
IWMIらしい取り組みである。いつもながらのことであり、良識が保たれる。
IWRMをお勉強している方はまずこういう書籍を読んでいくといいかなと思う。
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