10年ぐらい前だろうか。出張から戻ると職場の花見とかで新入社員が紹介された。ほぼ全員旧帝大系の大学院卒である。凄いもんだね。就職難ということで普通なら入ってこない優秀な人材が来たと幹部連は手放しで喜んでいた。とは言え、新入生歓迎会には会社幹部が参加することは既になくなっていた。
話を自分の新入社員時代に戻すと、会社はまだ中小会社意識なのか家族的な雰囲気で、新入社員歓迎会には重役も2次会まで参加するいい雰囲気だった。丁度76年ぐらいが第2次オイルショックで就職難だった記憶がある。慶応・早稲田卒でもいいところに行けなかったようだ。今川中学の2年先輩の従弟夫婦も厳しい就職だった。僕自身は浪人したり、留年したり、大学院に進んだので、就職した81年は比較的状況は回復した。お気楽なもんで受けたのは2社だけ。最大手コンサルの2社だ。落ちるとは思っていないので随分のんきなもんだった。
さて本題だが、10年前が就職氷河期と言われたが、今もその再来とか。ネットでも過酷な状況が伝わってくる。コンサル業界もいい人材がまた得られるだろうか?
しかしだ。10年前の優秀な人材もほぼ退社したそうだ。外資系投資会社、ADBなどより給与のいい方に転職したらしい。それ以前に入社したお気楽組もうつ病とかで退社だ。
どうしたらいい人材を持続的に育て上げ、収益を齎すことができるのだろうか。コンサルは20年以上でやっと一人前だから、大変難しい課題である。
或いは、業界内でうまく人材が回ってくれるといいのだがそうもいかない。業界外からの人材流入も期待できない。
そもそもいい人材とはなにかという命題は難しい。海外で持続的に活動し成長できる人材はそういないのだ。大雑把に言って10人に一人くらいかな。
その他は兵隊だし、団長で活躍できるのは僅かだ。その他の人材には専門家として育ってほしいのだが、サラリーマンコンサルの性で、専門性はそれほど高まらないのが常である。社内のただの管理職では儲からないし管理職も要らないのだ。
コンサル会社の再生は期待できるのだろうか?大きな疑問だね。まずは自分が成長しないといけないな。
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