2010年2月5日金曜日

551:久々の水処理プラントの検討

さっきクライアントから依頼されていた作業の第1段階が取りあえず終了した。明日は事務次官代行のサインを頂いてまずは一安心である。実際は代理とか代行でもなく、Coordinating Principal Secretary (略してCPS)と言っている。決してactingではないのである。前のPSが昨年他省に移ってもう半年にもなるが後任が決まらない。代行は局長だったが実際昨年の暮れには定年で退官しているのだが、月ベースで延長しPS代行なのだ。日本では絶対にこういう人事はありえない。

省内にはいろいろと情報源を形成したのでいろんなうわさが飛びこむ。信ぴょう性がないわけではないが、未だ決まらない。NGOとか国際機関らは兎に角PSとの親密性がないと動けないのでイライラしているのが分かる。トップダウンだけがガバナンスではないのに、彼らはトップが決まらないと動けないのだ。

小生は上から下まであらゆる階層や立場の職員と交流や信頼関係にあるので、特にトップのPSがいなくても困らない。大臣からも呼ばれていていつでも来てねと言われている。


さて、やっと本題だが、05年以来5年ぶりに最新水処理プラントの検討を行った。逆浸透膜による海水淡水化ではなく、セラミック膜による水処理プラントである。勿論前処理と後処理プラントが必要だ。生産効率は高く85%ぐらいか。塩水はないので効率は高い。地震などで既存の水道施設が崩壊し、表流水から飲料水を生産するのが目的である。

この地域はT通商が代理店をやっているが、南アのダーバンから来た営業マンはインド人。まあ殆ど素人だが喋りだけは一人前。情報はなし。全く困ったインド人である。パンフレットや技術的な情報は備えてほしいものだ。兎に角この手のメーカーはコストに関して非常に秘密主義。逆浸透膜のメーカーもそうだったが。水ビジネスというのはちょっと胡散臭いと感じるのは小生だけだろうか。

話はずれるが、BBCのHardtalkでトルコ人の小説家でノーベル賞を取ったトルハン・パムックの話は面白かった。トルコ人の英語は懐かしい。アメリカで教育を受けているのか、なかなか喋りがいいね。理系にはできない表現を持っているし、ちゃめっけがある。

本チャンの仕事も大体作業環境が整ってきた。同じことをやろうとしているNGOやドナーも意外と情報を持っていないことが昨日のドナー会議で判明した。リーダーシップだけを求めているから地道な情報収集を怠るんでしょうね。他のドナーやNGOも高飛車だから省からも信頼されていないし、そういう事実も認識しないんだね。職員と一緒に作業するというスタンスがないんだね。

もう3週間が過ぎた。お陰さまで病気にもならず修道士生活が続いている。今日食堂であった専門家の方は突然気持ちが悪いと部屋に帰ったけど大丈夫だろうか。海外生活があまりないと1週間ぐらいでやられることがある。体の免疫とか菌が入れ替わるのかもね。30年いろいろ行っているとかなりの免疫性が蓄積されているように思う。いいか悪いかは別ですが。さて、そろそろ映画鑑賞の時間だ。

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