2009年11月7日土曜日

461:海外開発コンサルタントビジネスの将来像

これまで日本の開発コンサルの悲惨な現状について私論を述べているが、どうも大きな動きがないようだ。多少小規模なコンサル会社が出ては来ているが成果があまり見えない。成果とは無論受注率と量である。

今日20年以上会っていないK氏から電話があった。彼は小生が所属していた昔の会社でほぼ同時期に入社した古い知人である。カナダ留学後入社した優秀な方だ。その後国内コンサル部門に移籍し、今はご自身が社長を務めて国内で活躍されている。ひょんなことから彼のメルアドを知ることになり、メールでの交流がこの数カ月続いている。

彼からは国内コンサル、特に大手コンサルの下請けの実態が報告されていた。彼に助言したのは、今まさに海外コンサル部門に参入のチャンスであることだ。

クライアントからも兎に角人材を国内部門から海外部門に移籍してでも海外開発コンサルの人材を増やしてくれと言われている。各会社も経営難だからそう簡単には海外人員強化は難しい。ネットでも海外コンサルの求人が目立つようになった。団塊の世代もいなくなりニーズは高まっているようだ。

その彼から電話があり、海外案件に向かう意思があるとのこと。大変いいことである。大手コンサルの下請けでは実入りは少ないし、絶望的な蟹工船的な扱いだ。ぜひご協力させていただきますと、答えた。

欧米型のコンサルビジネスは昔から理想としてきたが、今の日本でやっといい環境が出てきたと感じている。会社を経営する野心はないが多少の協力はできる。情報収集と分析が必要だからだ。

アンサンブル・キャストを揃えたコンサル会社が次々に出てくることを心から期待している。いろいろ動いてみることにしよう。

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