2009年11月6日金曜日

459:事業仕分けという離れ業

最近、事業仕分けという言葉が良く聞かれる。あまり馴染みのない言葉である。

コンサルとして水資源や電力部門の事業を計画することが多いが、マスタープランレベルでは優先順位が重要な命題となる。

電力計画の場合は、WASPとかEGEASといったモデルを用いて目標年までの建設及び運用コストの現在価値をシステム全体で最小とする電力設備の投入優先順位を示すことになる。その結果、計画中の各電源施設の規模や投入時期が明らかになる。優先的な電力事業の仕分けはその結果による。

水資源や河川計画では、個々の事業の経済指標が分かるので優先的に先行すべき事業の仕分けもできる。給水計画の場合は、単位当たりのコストを比較して順位づけできる。事業ごとに1m3の原水を供給するか、1m3の漏水を軽減するコストが分かれば総合的な給水計画となろう。

さて、民主党が採用予定の複数セクターに亘る事業仕分けはどのように行ったらいいのだろうか。やはりクライテリアがあるのだろう。そうでなければ優先度の判定は定性的なものだけである。

事業仕分けのクライテリアは如何なるものなのか教えていただきたいものである。事業仕分けが公開されるということなのでぜひ見て見たいと考えている。

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