2009年11月16日月曜日

473:アフリカからのラブコール

南部アフリカから戻って早2カ月。現地の段取りはうまくいっていると期待しているし、また再渡航する準備もあって現地関係者とのやり取りは止まっていた。別に忘れたわけではないがじっと待っているのだ。

先ほど、現地水資源関連省の副局長であるM氏からラブコール。小生の帰国後、省内が静かになっちゃったよとこぼしている。祖国に戻ったから僕たちのこと忘れちゃったのというメール。こういう感覚は面白いね。彼は苦労人で専門を表流水から水供給に変え副局長になった賢いやつで、且つ調整能力が抜群で局長との関係もずば抜けていい。地方や都市の水公社からの信頼も厚い。彼は将来の期待の星である。

僕もいずれ動きがあれば連絡するつもりではあるが、彼のラブコールにも答えないといけない。兎に角省内では何十人もお友達がいるので全部にメール出したら大変。でも彼にはお世話になっているしね。当該国の人は殆ど温和で紳士的だから現地の仕事や生活に何の支障もなかったのだった。アウェーからホームになったようだ。秘書たちもチャーミングでちゃめっけがある。今の日本の若い女性が失ったチャーム。

昔もトルコなどでたくさんの方から信頼されいい仕事をさせていただいたが、今回の南部アフリカもいいご縁があったようだ。いつもいつもいい方ばかりではないのが海外だが、久々いい国に巡り合ったようだ。

これがあるから海外の開発援助は辞められない。日本には無くなってしまった人間関係が形成できるのだ。こういう経験と感動を若きコンサルタント諸君に味わってほしいと祈念している。

一度でも一緒に仕事をした海外の友人のことを忘れないことは大事なことだ。とは言え、仕事が続かなければ観光で行かない限り再会はできない。これが運命である。

世界23カ国で仕事をしてきたが、時どきお会いした全員のことを意識して思い出す。せめて記憶だけでも留めておく。

こうしたことに従事していることを先日の同期会でお話ししたかったができなかった。既に日本を飛び出しているから別世界の事柄かもしれないね。埼玉の田舎から東京にでてアウェー、さらに世界に飛び出した。いつもアウェー環境から始まり、そして直にホーム化して作業終了後にはまたアウェーだ。

さまよえるコンサルタント稼業はまだまだ続くことになる。「沈まぬ太陽」では左遷的な辺境の海外業務は我々にとっては最高の作業環境なのだ。JALの不幸には感情移入できないポイントである。

0 件のコメント: