07年初めてサウジアラビアに出張した。中近東はヨルダン、トルコ、シリア、イランを経験したが、やっとメッカを含むサウジ南西部の調査に参加できることになった。イスラム教徒ではないがメッカには行きたかった。とは言え、イスラム教徒以外はメッカ市街には入れないそうだ。当時、イランの案件とサウジの案件が同時に開始することになりどちらにするか判断が迷ったが、会社の都合でサウジになった。
案件自体は水資源管理開発計画であった。利水計画が中心とは言え、南西部でのflash floodの発生と被害は既に知っていたので調査対象ではないことにやや疑問があった。サウジはお金持ちだが水資源関連予算は僅か数%である。
既存の水資源関連施設も維持管理が悪く設計時のsafe yieldは確保できていない。排水施設も同様だ。都市部での洪水被害は大きいと認識していた。今回ジッダ付近で大きな洪水発生による死者が出てしまった。都市排水は調査対象で無かったから残念でならない。
トルコ南東部の半乾燥地帯でflash floodの威力を経験したが、数十分で一気に押し寄せる洪水のすごさにはびっくりした。ワジでの洪水は予期できない。
メッカはやや内陸部に位置しており今回の洪水発生の影響はないとのことだ。ジッダには知り合いもいるのでちょっと心配だ。
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