2010年1月14日木曜日

518:コンサルの執務室

コンサルとして海外の案件に従事しているわけだが、当然作業部屋が必要となる。調査団の場合はカウンターパート機関の中に調査団執務室を設置することが相手国側の便宜供与となっている。

大体は会議室が当てられることが普通である。短期専門家の場合も通常は会議室のような空き部屋が利用される。長期専門家の場合は2,3年執務するわけだからかなりいい部屋が与えられることが多いようだ。多いようだというのは自分自身が官の長期専門家になったことがないので分からない。インドネシア、フィリピンなど東南アジア各国でも長期専門家の執務室は広くて立派な場合が多かったのを記憶している。

前回は、一般職員の個室が用意されていたが、その部屋はコンサルとかコントラクターが無償案件で利用していた小さな部屋だったが、留学から帰った職員が使っていて現在はふさがっていた。

今日の段階でまだ新しい執務室が決まっていない。アフリカらしいとは思うし、歩いて5分のホテルだから通常業務には支障がない。まあ省内で落ち着けないので若干は不自由でもあるが、数日はあいさつ回りだから支障はない。

空き部屋はたくさんあるようなので不思議に思っていたが、ある人の話では長期専門家に相当するような立派な部屋を考えていて整理とかセッティングなど時間がかかっているらしい。自分自身は権威者意識はないので部屋なら何でも良いがそうもいかないらしい。彼らのご厚意を尊重して少し待つことにした。

インハウスの専門家はもう20年ぶりだから定常的にそうした専門家用の部屋がないのであろう。

あんまりご立派な部屋だとスーツとネクタイで執務しないといけなくなるのでご遠慮したいものだ。地位や権威とは既に決別しているし、末端の一般職員や秘書たちの「裏話」が聞ける距離がいいんだが、どうなるか?

余談だが、馴染みのトルコでは副総裁や副局長の空き部屋を使わせていただいたことがあるが、あの頃はいい時代だった。政府側との強い信頼関係があった。昼食は幹部専用のレストランで総裁以下副局長らとの雑談ができたのだった。そういう活躍がコンサル会社組織幹部の嫉妬をかってしまった。彼らも今は惨めな状況だ。

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