2010年1月22日金曜日

529:世銀ミッションの覚書発見

赴任し、登庁して既に10日ほどになるが、まだ執務室には入っていない。丁度ホテルが省庁舎から歩いて5分の絶好の立地のため不自由はしないが、やはり機材、資料など設置したいところである。

部屋は既に確保され、やっと机やいすも揃った。しかし、重要な鍵がまだついていない。2か所あるが、鍵を調達するお金とか手続きに時間がかかりあと3週間とのこと。

それではちょっと不自由なので立替することにした。これで来週には入れそうだ。まあお金がないのは承知しているのでで気にはならない。その程度のことで怒っていてはアフリカで仕事はできない。

さて、そんなこともあり、省内では午前午後と頻繁に回ることになる。しかし、時どき時間がつぶせないので資料室にいく。大した資料室ではないし、整理されていないので表面的には役には立たない。

ところがである、偶々座った席に文書が放り投げられていた。表紙を見て、「やった!!」と。

この国ではこの何年か世銀を中心として水セクターの支援が実施されている。言わば、最大のドナーである。だから世銀ミッションは神様みたいな扱いを受ける。そのミッションリーダーは日本人で小生の同僚の元部下であったのは以前書いた。

放り投げられていた文書は、1年ほど前のある事業のレビューミッションの覚書のドラフトである。非常に重要な内部文書であり、資料室で煩雑に扱われるこのではないのだが、この国ではこんなことが起こる。

ざっと見たが、非常に貴重な文書で昨年の段階では知りえなかったことが詳細に書かれている。そりゃそうだ。世銀ミッションは2週間ほど滞在し、団員は10人もいる。

前回同様、貴重な内部資料があまりにも簡単に手に入る幸運を感じる。兎に角世銀ぐらい信頼できる文書はないのだ。なぜなら調査が厳しいし相手国も出さざるを得ないからだ。この辺が日本の調査団への対応と大きく違うのだ。

最終報告書はある意味美辞麗句で面白くないが、覚書となると喧々諤々の議論もあり大変有効なのだ。裏事情を知りえる文書と言えよう。

さて、もう6時だ。ビールの時間とするか。

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