2010年8月25日水曜日

748:第6回世界水フォーラムの記事

日本水フォーラムから12年3月開催予定の首記フォーラムのことが書いてあった。後2年か。妻と一緒に観光を兼ねていく予定である。そろそろフランス勢によって準備が進められている。コメントは特にない。IWRMとかintegratedは全く使われていないようだ。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

第6回世界水フォーラム キックオフ会合

2012年3月にフランスで開催される第6回世界水フォーラムのキックオフイベント及びキックオフ会合が、6月2日~4日の3日間に渡り開催されました。

【キックオフイベント概要】
開催日 平成22年6月2日
開催場所 フランス・パリ 大統領官邸(エリゼ宮)
主な参加者 サルコジ・フランス大統領、フランスの水関係省庁・団体、世界水会議(WWC)理事、トルコ環境大臣、中国水利副部長、各国大使


大統領官邸(エリゼ宮) 挨拶するサルコジ・フランス大統領

主要参加者の発言要旨
サルコジ・フランス大統領:
人口増加、汚染、気候変動による脅威の存在、水飢饉への懸念を強調し、トルコからの継承、南アフリカとの協力を軸に世界の水問題解決に向けた行動を促進すべく、特に水を政策課題の中心とすること、水の権利を確保することの重要性について挨拶があった。


フォーション世界水会議(WWC)会長:
健康(healthiness)と公正(fairness)、水による成長(blue growth)、水の権利(right to water)、水と食料・エネルギーの関係強化、技術革新への期待が述べられた。

ジュアノ・フランス・エコロジー省副大臣:
第6回世界水フォーラムは、共同行動計画を策定するための参加型の世界的な水の円卓会議(World Water Roundtable)となることが重要であり、その運営システムとして、国際的な枠組みと国内の仕組みを構築した。新たな事務局を設置し、事務局長(Executive Director)としてViviane Rofort女史を選定したとの発言があった。

その他の挨拶者:
ゴードン上院議員・マルセイユ市長、ブラガWWC副会長、エルゴル・トルコ環境大臣


【キックオフ会合概要】
開催日: 平成22年6月3日~4日
開催場所: フランス・マルセイユ ル・ファロ宮殿
主な参加者: 世界水会議(WWC)、フランス政府及び地方政府、マルセイユ市の関係者
主な議事: ・第6回世界水フォーラムに向けた運営体制
・第6回世界水フォーラムにおける、各プロセスに関する議論

ブラガWWC副会長の発言要旨
本会合を、変化をもたらすとともに、プロセスを重視し、熱意のあるもの(Make difference + process + enthusiasm)としたい。また、技術及び政治家とのリンク(Linking technical + politicians)、既存の「水」の枠組みの外の世界(Outside of the water box)に留意したいとの発言があった。

第6回世界水フォーラムに向けた運営体制



国際フォーラム委員会(International Forum Committee)
議長:ブラガWWC副会長

副議長:ゴティエ・フランス・エコロジー省局長

委員:WWC関係者11名、フランス政府関係者11名から構成


フランス国内委員会(French National Committee)

議長:大統領官房(Presidential Cabinet)


国際フォーラム委員会及びフランス国内委員会の支援組織

政治プロセス委員会(Political Commission)
・議長:Lacoste氏(MFA)
・副議長:Nazy氏(WWC(UNESCO-IHE))

テーマ委員会(Thematic Commission)
・議長:Altinbilek氏(WWC(IHA))
・副議長:Lavard氏(FNA/ONEMA)

地域プロセス委員会(Regional Commission)
・議長:Park氏(WWC(KWF))
・副議長:Bernard氏(AFD)

イベント委員会(Event Commission)
・議長:Vassal氏(Marseille)
・副議長:Kennou氏(WWC(Morocco))

第6回世界水フォーラムにおける各プロセスに関する議論
テーマプロセス(Theme Process)
2012年3月までの限られた時間と空間の中で、成果を最大限に上げることの工夫が必要という前提の下、テーマ毎に解決策(Solutions for Water)を導くための課題と目標(Issues and Targets)をグループ形式(Breaking-out Sessions)で意見集約する作業が行われた。

事務局が以下の10個のテーマを設定

Improving water governance
Access to water and sanitation
Climate change
Right to water
Balancing multiple uses
Best practice & Capacity Development
Trans-boundary Futures
Water & Food
Risk & Disaster Management
Innovation: Outside of the box

参加者からは、この10個のテーマの中に含まれていない重要なテーマがあること、また、10個のテーマの中に重複があるとともに、課題(Issues)と解決策(Solutions)が混在していることを前提として、幅広く検討することとなった。


地域プロセス(Regional Process)
各地域の代表から、地域の取り組み状況が報告され、テーマプロセス・政治プロセスとの関係について意見交換が行なわれた。
地域プロセスの中にもそれぞれのテーマプロセス・政治プロセスがあり一体不可分であること、また、各地域の優先順位や特徴の確保が重要であることについて共通の認識が得られた。

政治プロセス(Political Process)
第5回世界水フォーラムで加速化された、国会議員レベル、地方自治体レベルの政治プロセスの重要性が確認された。
ラコステ仏外務省副局長から、2012年開催のRio+20の動きとの連携、その中で議論されているGreen Economyについて、水分野から何を打ち出すのかを明らかにすることが重要である旨の発言があった。


その他
サチ第5回世界水フォーラム副事務局長から、第5回の反省から第6回世界水フォーラムに期待することとして、以下の発言があった。
①地域プロセスに途上国からの参加者の促進を検討すべきであり、そのために地域プロセスにガイドラインを設けるべきである。
②テーマプロセスはさらに強く政治プロセスに含まれるようにすべきであり、特に分野としては技術、農業を強化すべきである。
次回の準備会合は、2010年11月頃開催予定。

0 件のコメント: