2010年8月19日木曜日

731:F氏を思い出した

数日前の入札結果を見たが、今は国外の会社もJVサブとして出せるようになったんだね。これだとJV幹事会社の借り上げではないから、国際コンサル会社をうまく使って受注できる可能性もでてきた。と言って、幹事会社が無能なら受注は成し得ないのは道理である。

さて、F氏だが、どうもそうした体制で応札してまた失注したようだ。彼をもう89年以来知っている。

非常に人懐っこい方で豪快でちょっと(かなりかも)口は悪い。失礼なことも平気で言う人だが、まあそんなのは気にせず、お付き合いだけはしていた。

ケニアのダム案件のD/Dに構造屋として借り上げで参加していた。ある電力会社の子会社のコンサル会社で送電線の構造設計を担当したあと退社し独立したそうだ。言うことは凄くて、構造設計の国際基準の調査をしていたと言っていた。その後はとんと音沙汰はなしだったが、イランのダム案件の設計かなにかで現地に雇われたと思う。賢いところもあって、発電土木で技術士を取ったのかな。

7,8年前には、ある商社系の中小コンサルの海外部長になって、威勢良さそうだった。コンサルとしては、河川など専門性のない役務もこなしていたが、最近はさっぱり出て来ない。

以前バリの水資源案件の応札で受注に向けて頑張っていたが、会社自体が経験なしでは失注は当然だった。その後も本格調査の受注も殆どないし、海外要員も数名のままだった。

4年前だったが、彼ともう一人の後輩と飲む機会があった。「FさんもM社の海外を任されて5年になるけどまだ本格調査案件は取れませんね」、と言った途端に逆切れし、飲み屋を出ていってしまった。あれだけ豪快で口の悪い方だが、その程度のコメントで切れるとは? それ以来彼には会っていないし、ご活躍も聞かない。

あれから8年。また失注だね。失注することが殆どないので、どうしたら失注するのか分からないが、成功体験が無い方はいつまでたっても失注するらしい。

だから逆切れするのか?

負け癖からは早めに脱しないと、コンサルは生きていけない。それでも廃業しないのだから、コンサルって無難な業界なのかもしれない。

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