2010年8月9日月曜日

720:コンプライアンスに怯える社員

海外脱出まであと数日となった。少しずつ緊張感が高まってくる。戦場に向かう兵士ではないが、それに近い感覚もある。

さて、最近コンサル最大手の社員と会うとコンプライアンスに対する恐怖心があるようだ。共産主義化社会の不安感ではあるまいしと思うが、首にならないよう本心は言わない、というのが通例だ。シベリア抑留時代のアクティブ委員会のようだ。

コンプライアンス室も10年くらい前からコンサル会社でも流行りで設置されたが、表面的なプロパガンダで実質は会社を守るための組織である。それにもってこいの実例は以前書いた通り。

最近ある会社のコンプライアンス室長になった方を昔からよく知っている。実質的な役回りでは最適な人事だと感じた。彼は表向きは人格者だが実態は真逆であった。実例をあげるとキリがないが、

1.嫌いな後輩や部下を社外の喫茶店に呼び出し、恫喝し、最も過酷な現場に追い出し、出来れば自主的に退職するよう促す。オフィス内では言わない。

2.入社20年にもなる中堅社員を新入社員扱いし、徹底的に罵倒し、OJTで現場に行けと命令。

3.フィリピンの火山砂防調査団長の不正犯罪行為を報告したら、不正行為を単なる予備費だとしてごまかし、告発した社員を徹底的に差別し、出世できないようにした。PCIより酷い行為で、会社廃業ものだった。

4.一定の成果をあげて帰国した社員を全く無視し、徹底的に批判的に扱い、まるでレッドパージだ。

こうした事例は微々たるものだが、彼がコンプライアンス室長になることは会社的には社員を監視するものとして最適な人事と言えよう。初代室長から今までずっとそうした幹部が室長であったことは遺憾なことだ。

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