2010年8月25日水曜日

747:円高と株安の恐怖

95年の15年前に1ドルが80円を切った。それ以来の円高だそうだ。あの時の株価は1万円は切っていなかったと想像する。

海外コンサルの契約は、円貨と外貨(殆どドル)があり、JICAさんの仕事では問題ではないが、旧JBICの案件での契約はドル建てだから、こういう円高はかなり不利と云うか損をする。

設計や工事監理の受注はまあまあと風のうわさで聞いているが、円高の悪影響は営業利益に大きく効いてくるし、国内コンサルの凋みが予想されるからダブルパンチになる。

海外の日当も円建てとドル建てでは大きく違ってくる。昔はドル建てだったが、今は円建てなので大変得をしている。ドル建てではホテル代や日当を節約しても、円に換金すれば実質目減りだ。

踏んだり蹴ったりの状況で、これでは海外コンサルに魅力を感じることはなくなるだろう。

95年の円高の時は若かったし、子供たちも小さく生活の困窮は感じなかったが、もし今昔の会社にいると思うと寒気がしてしまう。3人の就学生を養えない。恐怖心さえ覚える。

先のことを考えて今に至ったわけではないが、コンサル会社の悪循環から脱した運を感じる。

兎に角、技を磨き続け、クライアントに対する真摯で最高のサービスが生き残る術なのだ。稼ぐことのできない間接稼働要員は徹底的に排除することしかコンサル会社の生き残る道はないのである。事務屋が全社員の10%を超えるようではいけないが、もういう会社はないと期待している。

今日もあるコンサルの幹部から聞いたが、案件はあっても団長など中心的な要員がいないらしい。ボディーブロウはここにきて効いてきた。人心の崩壊は止まりそうもない。

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