2010年8月21日土曜日

734:途上国での自炊

妻と国際電話で話しているとチャージが切れると云うブザーが鳴った。えー、今まではそんなに早く切れることはなかったのでびっくり。残りのチャージを見ると確かに殆ど残っていない。

この数カ月で料金が上がったのだろうか。安定してきたのはいいが、料金がこれだけ高いとスカイプに切り替える必要がある。

さて、明日からの土日にラーメンポットの実験をしようかと思ったが、時間があるので早速さっきご飯を炊いてみた。まあまあの出来だ。240Vだから日本で実験したよりずっと早い。

混ぜご飯用のレトルトを入れて完成。地元のお米だからちょっとパサパサしているがまあ食べられる。レトルトにあるうまみ成分が救いだ。

この30年の途上国での海外生活では、カップヌードル以外の自炊の経験は少ない。調査計画では、ホテル暮らしでどこでもレストランはある。設計工事監理では、大概宿舎だし女中さんが面倒を見てくれるからだ。

イラン、ヨルダンの宿舎では、コックが休みの休日に自分だけじゃなくて宿舎に住む全員のためにカレー、シチューなんかを作ったことがあった。それでも2か所の現場だけ。

傑作的な自炊は、トルコの南部アダナでのこと。92年、調査団員は気の合う仲間が中心で、その一人が新婚で、わざわざ奥さんがアダナまで炊飯器を持って来てくれた。事前にアンカラで電圧変換器を電気屋で作ってもらってアダナで待機。おまけにお味噌まで日本から持ってきてくれたのでホテルで自炊となった。おかずはツナの缶詰にお醤油をかけて。トルコ料理に目のない小生はそれほどの感激はなかったが、老人で老獪な団長は何日もトルコ料理だけで相当参っていて、いたく感激していたことを覚えている。彼は早く日本に帰りたくて夕暮れになると国際便の飛行機を見上げていたくらいだ。彼とは数年前ある機構でばったり会ったが、調査では踏んだり蹴ったりの扱いを受けたので2度ともシカトした(余談)。海軍兵学校出身の人だったけど、いやらしい人だった。

さて、南部アフリカの当地でもタクシーを使えばレストランには不自由しないが、以前書いたように料金が高いし、一人だし、殆どホテルのレストランで済ますことにしていた。

ちょっとした実験のつもりだったが、レトルトのお陰で大した手間もなくおいしく頂けるからいい。雑炊用のレトルトもあるので面白そうだ。お米の感じでは、雑炊がいいかもしれない。

調査団みんなでわいわい騒いで食事するのは最高なんだけど、一人ではそうもいかない。まあ数カ月だから何とも不自由はないけれど。

その点、アジア各国は食べ物に不自由がないから最高だ。多少の違いがあるが、どこの国でもうまいものはある。中東でもそうだし、アフリカもそう。

今は中年だし、太り気味なのでダイエットには丁度いい。食にこだわる年でもなし、不自由さが逆にいい環境に思える。不思議なもんですね。

食後はここに来ての初めてのビール。今日まで冷蔵庫がなかったせいもある。

土日はいよいよ本チャンのお仕事の準備にかかる。

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