2010年12月5日日曜日

966:沈まぬ太陽ですか?

久々WOWOWを見た。英語の映画だと兎に角字幕が入るので気が散ってしょうがないが、日本映画だとストレスなしでいい。

「沈まぬ太陽」

山崎豊子作だから大袈裟なストーリーだ。この作品については以前書いたが、とても主人公に感情移入できない。ご存知JAL社員だし、同情すべき状況ではないからだ。

「矜持」がテーマだそうだ。誇り、自負、プライドか。

途上国に約10年たらい回しされたJAL社員に同情はない。労働組合の委員長というのも権威主義の裏返しだしね、嫌いなタイプ。彼が東大で講演した文章も見たが、いやらしいタイプだ。

それら途上国での仕事に最初から「矜持」を感じているコンサルだからね。

アフリカの自然が好きだって。冗談は止めてほしい。そう単純じゃない。

貧困は悲惨だが、同時に逞しいのだ。

高々、首都になるJAL支店程度でアフリカを語る単純さには共感できないよ。日本人的発想だ。

2000年頃、イランのテヘランに赴任していたが、この作品のハードカバー(上、中、下)を妻に送ってもらったが、そのことを知った当時の所長が、

「そんなろくでもない小説を読むんじゃない。」

と激怒した。当時彼もイラン人に虐められ精神病患者のようだった。

確かに、コンサルの立場から見れば、JAL社員の苦悩など苦悩に値しないことは確かだ。

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