2010年12月24日金曜日

984:水管理の”ゆらぎ”を掴まえろ

某国にいた時、あるコンサル調査団の水供給専門家と会ったが、最初から他国での類似経験を主張する方だった。まあそれはいいんだが、ちょっと違和感を感じた。現場に行っても、シエラレオネのことばかり。インセプションの中でも当該国が全てシエラレオネだったしね。

本当の専門家は過去の経験をやたらには主張することはないと思ってる。本物の専門家は数十カ国も経験あるし、他国のことは対象国とは違うしね。

もう少しじっくり対象国のことを調査した後で、類似国との比較を述べてほしいものだ。

極論を言えば、話をしていて関係のない国の経験を力説する人は素人である。専門家としての信頼はもてない。

主題に有る揺らぎが水管理にどう関係するのか?

物理学においては、ゆらぎとは、広がりまたは強度を持つ量(エネルギー・密度・電圧など)の空間的または時間的な平均値からの変動を指す。

まさに、水管理は地域や国で広がりや深さが相違する。当たり前のことだが、そうした揺らぎをどう的確に掴み計画論に活かせるかがコンサルとしてのセンスだ。

アジアの経験はアフリカでは無力だし、例えアフリカでも西アフリカのフランス語圏の水管理は南部アフリカの英語圏の国では違い過ぎる。お隣の水管理だって大違い。

簡単なことだけれど、プロでないコンサルほど他国の経験に委ねる傾向は強い。

まだ行ったこととない国で水管理を支援する場合、揺らぎをどれだけ早く正確につかみとれるか、これがコンサルにとって最重要である。

突然ですが。

それにしても、数年前から注目していたものまねの天才「青木隆治」はついにブレイクしたね。

さてさて。

水管理だって他国の膨大な先行事例、対象国の水管理の歴史など膨大な情報を分析し、実施可能で持続可能な水管理体制を提言するかができるかどうか?

最初は成功事例のものまねでいい。次第に対象国の「揺らぎ」に合わせて微調整していくのだ。

1/fの揺らぎまで対応できれば、それはまさに水管理専門家の天才と言えるだろう。コンサル業界にいる??

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