2010年12月13日月曜日

970:タンザニアの援助協調の背景

さっき旅行代理店に次回渡航のチケット予約をお願いした。まだ早いが年末年始もあり早い方が良い。

今日は忘年会の初日である。明日2回目がある。大学院の忘年会はシカトした。サラリーマンコンサル的な発想が抜けない連中には興味がない。

さて、外務省が発信しているODAマガジンからタンザニアにおける援助連携の記事があったので転記する。タンザニアの援助連携のことは世銀関係者からも聞いている。政府の腐敗が切っ掛けだったようだ。再渡航国でもカナダのCIDAだ主導したが結局資金不足で撤退した。今は順番でアフリカ開銀が主導しているが来年はどうなることか。世銀は興味なしだし、EUやその他は熱心ではない。DANIDAはいないしね。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

タンザニアの援助協調(注)の歴史は,1990年代中頃から始まります。当時,援助資金をめぐる腐敗疑惑が表面化し,援助国はタンザニアに対する援助の効率性に対して強い懸念を感じ始めました。その結果,タンザニア政府と援助国間の信頼関係は悪化していきました。

 そこで,タンザニア政府と援助国間の信頼関係の改善のためにカナダのトロント大学教授率いる調査チームにより報告書がまとめられ,その中で援助協調に関する提言も行われました。これが,タンザニアの援助協調の歴史の始まりです。援助協調の国際的な取り決めであるローマ宣言(2003年)やパリ宣言(2006年)が定められる何年も前に援助協調が開始されたこともあり,タンザニアはしばしば援助協調の先進国と言われています。

 具体的には,援助協調のための枠組み文書であるタンザニア支援戦略(TAS)が2002年に策定されました。その後,国際的な潮流を受け,タンザニア共同支援戦略(JAST)が2006年に策定されました。JASTでは,援助協調のためのタンザニア政府と援助国の役割,政策対話の枠組み等に関して記載されています。タンザニア政府と援助国はその具現化に取り組んでいます。

 最近,タンザニア政府と援助国間の政策対話の枠組みを巡る新しい動きがありました。ボトムアップ型に構造化した政策対話の枠組みが開始したのです。我が国は,作業部会の一つである成長と貧困削減作業部会の共同議長を務めており,タンザニア政府との政策対話においても貢献できるよう取り組んでいます。

 このようにタンザニアでは援助協調のための戦略や枠組みが概ね整っていますが,それらを実施に移す上で一番大切なタンザニア政府のオーナーシップはまだまだ強化が必要です。我が国の援助の特徴の一つは,被援助国政府の自助努力の尊重であり,タンザニア政府のオーナーシップの強化を常に念頭においた政策対話を心がけています。

(注)開発目標を達成するために複数の援助国/機関が被援助国の国レベル,分野レベルで戦略に沿って共同で支援に取り組むこと

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

0 件のコメント: