2010年12月20日月曜日

977:活きのいい雑草

久々日本に帰るとテレビを見る機会が多い。殆どくだらない番組。

俳優の長谷川初範さんがゲストの番組を見た。

彼も30代後半まで役者で食えなかったようだ。50代過ぎて映画の主演。苦労人だが中々好感を持った。こうして50代まで主演がないが、役者に対する熱情は維持していたようだ。若いころより50代の方が魅力がある。

最後に恩師の演出家が出てきて激励文を読んだが、これが流石に演出家のためかいいんですね。

初範が演劇学校の2年時に授業料が払えず自主退学か、という時に演出家が彼を主演に抜擢させて、それが切っ掛けとなり何とか役者の道が繋がったらしい。

活きのいい雑草のようだと、その恩師が彼を評した。いいね、この表現。

長谷川氏もその後も随分苦労したようだが、苦労が顔にでていない。いい歳をとることの重要性もその恩師は語っていた。

50代で開花する「雑草」には本物の力が漲っているようだ。

殺伐とした時代だが、こうした長い目で生き抜く人生はコンサルにとっても参考になるだろう。

僕自身も小さな雑草だが、必ずしも傍目には活きがいいとは思われないだろうが、数少ない恩師にどう評価されるかが人生の分かれ目だ。

雑草だからこそ、底辺から世界を見ることができるし、周囲から下手に注目されない自由度が得ら、愚鈍に勉強ができる。

人間国宝だと嘯く輩とは大きな違いだ。コンサルにも「いずれ俺が社長になる。」と言う傲慢な方がおられるが学歴で社長になっては社員が不幸だろう。

活きのいい雑草が伸びていく社会が望まれる。

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