404ではチグリス・ユーフラテス川の国際河川問題を取り上げたが前途はあんまり明るくない。なぜなら上下流問題で上流国に有利な場合は上流国の妥協が必要だからだ。
中央アジアのシルダリアやアムダリアも同じ状況である。キルギスやタジクは上流国だがこれまでソ連邦の最貧国として惨めであった。独立国になった今唯一の資源である水資源の有効利用を下流のカザフやウズベクにそうそう易々と妥協するわけがない。妥協させる名案がなければならない。メコン河も然りだ。
さて、ザンベジ川の場合は下流国のモザンビークの協力なしでは上流国であるザンビアやマラウイの利は得られない。
どちらの国にも利のある状況は作りにくい。だから国際越境河川問題は深刻なのである。島国である日本人には意識しにくい。だけど県を越境する河川だったあるしという方がおられるが一国の県レベルと国レベルの問題は相当違うと思うがいかがであろうか。
上下流国が共に貧しい場合は何とか説得するチャンスはあるだろうが、そういう場合は意外と少ない。アフリカの場合はそうかもしれないが。
IWRMやSDは妥協してはいけないというのがコアヴァリューである。パレートオプティマム理論は妥協の理論なんだけどなー、と思ってします。妥協したと両者或いは複数の利害関係者に思わせなければいいのか。多目標計画法があるが実際それで全ての利害関係者の合意を得たケースを知らない。
日本も政権交代であるダムの建設が危ぶまれているという。日本の水資源のことはあまり知らないが、果たしてIWRMが浸透しているのだろうか。IWRMのガイドラインというのは成功している国の関係者が書けると信じているがいかがであろうか。あまり事情を知らないのでこのくらいにしておく。
確か淀川の流域委員会も何かあったと聞いている。まあいいか。
政権交代がIWRMや持続的な開発にどのように影響してくるか楽しみである。まずはダム建設の社会環境問題あたりかな??面白くなってきたかもしれない。
1 件のコメント:
先日、コメントにて投稿させていただいたワダと申します。何度もこのようなコメント機能を使って投稿してしまい誠に申し訳ございません。
実は海外建設コンサルタント様へのプロジェクト案件の相談を知人から受けまして、そうした案件に詳しい人物を紹介してもらいたいといった相談を受けました。小生はダム建設に関する知識などまったくなく困っている次第です。インターネットで検索した結果、貴殿のブログを拝見して大変失礼ながらコメントを使ってご連絡させていただきました。
貴殿にご相談させていただけたら本当に助かります。どうぞよろしくお願い致します。
naoya814@nifmail.jp
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