2009年9月12日土曜日

418:政治も臨機応変ですか?!

開発コンサルと言えば、日本での元祖である久保田豊も土木工学専攻であるし、現在まで土木屋さんが多い。勿論社会経済財務など文系出身者も大活躍だが、理系出身者は経験を積むに従って文系的な要素も自然に身につけてくる。

ただし、理系は表現力が低いのが弱点である。特に国内コンサル部門に長くいた人は計画手法が身についていないので経験的な感で計画を立案してしまうことが多い。代替案を取らずに行き成りこれがベストな案だと主張してしまいがちである。通常はあり得ない捨て案も含め検討し、徐々に最適案に絞り込んでいく。当然利害関係者との協議や合意形成が必要になる。この際に文系的な表現力が物を言う。

だから、海外コンサルの熟練者はそうしたプロセスを熟知しているし表現力も豊かである。単純に英語のプレゼンがいいというわけではない。

ネット情報によれば新政権は理系出身者が多いらしい。鳩山さんもORがご専門と知った。大変いいことである。ORといういい方ももう古いが、システム分析的なアプローチは戦略的な判断にも応用されるから。

ただし、日本の土壌にはちょっと不向きな面もあり注意が必要かもしれない。腹芸、暗黙の了解といった日本独特の意思決定過程が存在するからである。

政治の持続性というのも面白そうだ。

昨日で最終章を大かた仕上げた。今日から各章のチェックと修正加筆に入る。あっという間に帰国まで2週間を切ってきた。

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