2010年4月24日土曜日

640:いよいよ帰国まで2週間

さて、いよいよ最終段階である。

報告書などは最後に、

1.目次の各章のページ番号
2.図表リスト
3.レファレンス
5.略語表
6.アペンディックス

を整理すると完成だ。もう30年やっているが、この段階はいつも気持ちがいい。コンサルの活動は全て報告書で評価される。

団長の立場では、各団員に目次を示して各担当の割り振りをすればいいが、出来てきた団員の成果のレベルが違うと大変なのだ。

以前ヴェトナムの全国規模のマスタープランでは何の因果か補強で入れられ、2カ月間報告書の纏めとオランダ人が途中で中断した水収支計算をやらされた。

団長、副団長らが大勢いるのに補助で行かされてこき使われる年齢ではないのだが、まあ命令だから断れない。いやらしい人ばかりで大変だった。若手なども何人もいるのに誰も実力なしだ。

報告書は全部で数千ページ。団長はいい方なので、彼だけを救うつもりで頑張った。団員が10人以上いただろうか。それぞれのレベルが違い過ぎ、報告書全体のバランスが悪い。中身も英語も最低だった。

01年ぐらいだから46歳か。この程度の仕事は自分が新入社員でやっていたが、10年前ぐらいにはもう会社には若手の「精鋭」が一人もいない。これが最大手のコンサル会社だ。

団長経験のある46歳の社員を補強でてこに使う部長の判断もいい加減だし、調査団の管理面でのいい加減さもある。オランダ人がやり残した仕事をなんでJV幹事会社がする必要があるのだろうか。JVサブのオランダのコンサルに作業継続と完了を要請すべきだった。それが出来ない気の弱さ。

結果としてマスタープランはその後使われていない。

まあハノイのベトナム料理を楽しんだから良しとしよう。マイペンライ。これはタイ語だ。

修道士の気持ちでいると、どんな仕事でも意味があると思えるし、雑用の中に真理が見えることがある。

恰好だけ団長になる人は実際非常に惨めな存在なんですね。

hopes and concerns

の後者しか見えていないし、前者は全くないんですね。

心の王国を築けないコンサルが如何に多いことか。

今日は朝2時起床だったので、流石に年だから眠い。

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