今日はイースターの連休最終日。官庁街の道路も少し交通量が増えてきたか。ホテルはお客が4名。レストランも手を抜いている。まあ食事には全く期待していないが、ホテル経営も厳しいのだろう。サインには「C」をつけた。サービスの悪さを伝えても改善しないから、サイン欄には評価をA、B、Cで付けている。結構これが効くんですね。
さて、本題である。
アメリカ、カナダは移民で維持されているが、最近はいろいろな地域から来ていて、それぞれに文化的なコミュニティーを作っている。昔は、中国、日本、ヨーロッパなど主要な移民の物語も多かった。日系人の話は戦前、戦中、戦後を通して日系人家族の苦悩や家族の絆が描かれていた。
去年、南アの衛星放送でもヴェトナム人、インド人、アフガン人などの移民家族をテーマにした映画を見た。
昨日は珍しくシリア人である。カナダ・トロントの2世世代とその家族の話だ。カナダ政府の映画だからまずまずの出来だが、モスレムであるシリア人がどんな理由でカナダに来ているか不明だがやはりトルコ人などと同じで貧困から逃れるためだろうか。トルコ人もイスタンブールからドイツなどのヨーロッパに移住し、その後カナダ、そしてアメリカに向かう。
カナダにはそんなにモスレム社会は形成されていないから、移民先で生まれ教育を受ければ当然英語圏の文化にどっぷりと染まり、祖国の文化と亀裂が生じてくる。家族の絆が弱くなる。
映画に主人公は40歳の女性。おとなしい性格だし、母親の面倒で結婚もしていない。Sabahというのが彼女の名前。アラビア語で「朝」だ。トルコでもSabahとい新聞がある。おはよう、という使い方が一般的だ。
白人男性とめぐり合い恋に落ちる。当然モスレムじゃないから家族との関係は悪くなる。しかし、そこは無難なカナダ政府映画で、何とかハッピーエンド。途中のごたごたは省略。
今やアメリカのアジア系女性の20%程度しか同国出身者と結婚しない。カナダでももう2世以下は同じ国の出身者と結婚することは難しい現状だ。
シリアには行ったことがあるし、同じ文化圏のヨルダン、トルコ南部なども知っているのでアラビア語圏の文化は懐かしかった。トルココーヒーのカップの底に残った粉の文様で占う習慣も映画で出てきたね。アラビア独特の音楽やダンスもいいね。
南アでは黒人とインド人がすでに結婚するケースが多くなっていると聞く。イスラエルでは非ユダヤ系の移民を強制的に国外追放している現実もある。
さて、日本はどうなるんでしょうね。海外コンサルも日本人の女性と結婚できる機会が減って、フィリピン、インドネシア、ヴェトナム、中国などの人と結婚するケースが非常に多い。いいことでしょうけどね。
問題は、子供の教育やアイデンティティー、子供が成長した後の夫婦の関係などがありそうだけど。
うちは夫婦とも見かけは日本人だけどどこか外国人的なので国際結婚みたいなもんだ。だから子供たちも面白い世界観をもっている。そのうちどんな「片割れ」を連れてくるか楽しみだ。
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