2010年4月30日金曜日

651:龍馬の立場が良く分かる

さて、報告書やマニュアルも無事提出した。

別件の調整が明日ある。兎に角、省には5局(管理局は除いて)あり、それぞれ独立した案件ならいいが、各局に跨ってくると、局間の利害が対立してくる。特にお金が関係すると。

各局からはそれぞれ信頼されているのはいいが、対立してくると小生の調整行為も難しくなり、どちらから恨まれることも出てくるかもしれない。

一体お前はどっちの味方なの?という発想である。

こういう場合は事務次官と相談するが、新しい次官は、さらに悪いことに全く畑違いの前局長である。彼の調整力もまだ就任して直ぐだし、中々発揮されていない。彼も最近元気が無い。次官は重荷だよね。

最悪の場合は、大臣の調整や最終判断を要請することはできる。彼からも何か重要な事態になった場合は直接相談しくれと言われている。しかし、流石に最終兵器は使いたくない。

これからは洪水のように局を横断する案件がでてくるので調整行為は大変だ。

明日の会議も二つの局が関係するが、主要な局を無視して補助的な局が主導的に会議参加者をアレンジしていることが分かり、まずいなと感じた。金に目がくらんだか、子供みたいな対応だ。

日本工営の久保田豊さんや幕末の坂本龍馬のように「心に火をともす」役目はいいが、対立する組織間の調整行為は難しい。殺されることはないだろうが、恨まれるのも嫌ですね。

利害の対立をうまく調整する行為はこの国の人たちは得意なんじゃないかと今まで思っていたが、意外と出来ないことを認識した。

今後は省間の調整が必要な案件もあるので大変だ。また来るかは分からないが、次回はさらに難しい調整が期待されるだろう。それにあんまり当該国側に味方になっちゃうと日本側から異論が出るよね。

昔、トルコのFFWSのF/Sで、国家水利庁長官と気象庁長官を同席させて夕食会を開催したが、いずれの庁職員もあの二人が同席して握手するする姿は今まで見たことが無いとビックリしていた。あの時も調整が大変だった。

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