長年コンサルをしてると変な勘みたいなものがあって、これで資料収集は終わりだと結論付けるタイミングがある。そのタイミングがさっきだった。
ダウンロードの速度が異常に遅いので苦労したが、何とか探し当てた。
fundraising manualでコミュニティーレベルで使うらしい。あまりにも一般的で多分いいプロポーザルはできないと思うし、融資は得られないだろう。出来るもんなら書いてみろ、という上から見下ろす感じ。例題が欲しいよね。英語的にはしっかりしてるから作ったのは日本人じゃないだろう。どこからから引っ張ってきた可能性もあるね。コミュニティー洪水管理組織用になっていない。セミナーか何かの講義で使われる資料みたいだね。他の技術的なマニュアルが如何にも日本語を英訳した感じなので、このマニュアルが変に浮いている。
結局大した資料ではなかったが、そういうものにしてはいけないという反面教師的ないいサンプルだった。これで最低限のレベルが分かった。
具体には言えないので訳わかんないでしょうが、クライアントには受け入れたけど中身は大したことないものは多い。あんまり高めの設定をすると時間内に終わらないので、最低限のレベルを知ることは大事だ。
60点ぎりぎりの出来というレベルである。これから書く運用マニュアルは100点を目指さないが、やはり実務レベルで使われるまで内容を高めたい。85点ぐらいでしょうかね。Bプラス。
マニュアルではないが、インドのタタ・マックグローヒルズ出版社の教科書は演習問題が豊富で実務でも十分使えるものだった。紙の質は悪いし装丁はいい加減だからぼろぼろになっちゃうけど、中身はコピーライト無視の参考文献が大量に使われている。読み手には寧ろ好都合だった。
コンサルは刑事と同じで捜査方法が間違うとまた最初から別の視点で追及する仕事なんだけれど、一からやり直しっていうことも結構多い。だから、できるだけそれをしないように、練りに練った作業が必要だ。今日まで運用マニュアルを焦って書かなかったのはそのためである。
特に運用マニュアルは自分が利用者だったらという視点で書かないと何の意味もない。最近は夢の中でも作業工程を考えているから、夢から覚めていいアイデアを書きとめておく。兎に角徹底的に考えることが重要。
昔、トルコの田舎でmixed integerを使った最適水配分、投資順位、投資規模の最適化プログラムを作ったが、最終的にある制約条件をずーと作れなかった。夢でまで考える始末だったが、ある時夢でその制約条件を規定する式が分かって書きとめたという経験がある。
いいヒントも誰かがどこかから助けてくれたんだと思っている。
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