2009年5月11日月曜日

167:BBCアマゾン河保全討議

BBC World Debateを見て

昨日リオデジャネイロで行ったBBCの討論番組:アマゾン流域の開発と保全を見た。パネラーはNGO、政府環境省、世銀副総裁、州政府知事、民間の代表5人であった。

持続的な開発と流域保全についてはパネラーの一致した意見であり、森林伐採のモニタリングでも大きな差異はない。州知事から世界的な気候変動軽減のために流域住民の生活を脅かすことは遺憾だとの発言は政治的でもあるが尤もな発想である。

面白いことに、5人の立場が違うのに人柄という面からみた印象は同じだった。それぞれの立場で野心的であり目立ちたがりの性格は一致している。人の心に訴えるような深みのある哲学的な発言がないのは残念だ。裏舞台ではお友達のようだ。BBCの番組だけあり、何とか時間内に纏めようとするあまり早口な発言が多くインパクトがない。場当たり的な無難な意見ばかりでは意味がない。

当然のことであるが、IWRMとかは出てこない。意外だったのは、NGO代表からアマゾン河のEIAが重要だとの発言である。今時、EIAはないだろう。やはり、SEAであろう。BBCアンカーマンのお勉強不足もあった。パフォーマンスだけが先行していた。

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