数日前だったか比国バタンガスからミンドロ島の観光地に向かうフェリーが沈没し日本人の方も亡くなられた。フェリー自体がたぶん日本の中古だったりして傷んでいる可能性もあろう。波が高かったというのも低気圧のせいか。
98,9年に西ミンドロ州のほぼ南北に走る道路整備事業の事前調査に参加した。東西の二つに分かれる州境は山脈が連なる。70年代だろうが、USAID支援で一応道路が整備されているが劣化が激しい。特にいくつかの橋梁は堆砂と浸食による影響を受け、掛け替えの必要があった。
橋梁がどうして河道変動の著しい個所に設置されるかと言えば、やはり道路屋さんから見ればより最短で道路整備したいという考え方があるからだ。
堆砂と浸食に大きく影響される主要な架橋地点は、それぞれ上下の凸になっているのだ。河川砂防的な観点からみると多少道路延長が長くなってもできるだけ河道変動が激しくない地点を選択すべきであった。それも建設コストとの勘案が必要だが。
橋梁設置に係る河川砂防的な調査計画の重要性を教えてくれる。
ミンドロ島はスペイン語でミナデオロ、即ち金山という意味らしい。今のところは砂金程度が産出されているという。
フェリーで東ミンドロ州に渡った時は右に小野田さんがおられたルバング島を眺め、海は穏やかでトビウオの浮揚が見られた。お亡くなりになった方のご冥福を祈る。
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