2009年5月20日水曜日

184:コンサルの陰に奥さんあり

先ほど日本に残る妻からメールがあった。「最近奥さんの影が見えるね」と。

なるほど気づいてくれたかと思った。早速これをネタにしよう。コンサルの奥さんがいかに重要かはさりげなく書いてきたからだ。

海外現場で奥さんやその家族と会うことはそれほどない。工事現場とか現地駐在事務所の集まりなどで会う程度である。調査団ではまずないが、他社では良くお連れしている方がいた。遠くトルコの現場に奥様がお一人で来られたこともある。

さて、印象だが、

中々社交的で、さりげなく旦那を補佐し、目立ち過ぎることなしに印象のいい方というのは少ないというのが正直な気持ちだ。それはなぜだろうか??

海外生活で精神的にいっぱいいっぱいで社交などの余裕がないのではと感じる。その点、商社マンは奥様がある意味対外的なパートナーというポジションがあるので、商社マンのお宅をお邪魔すると分かる。まあ多少無理している可能性もあるが。

小生の場合は海外に駐在したことがないので奥さんとの社交的パートナーシップの経験はない。

印象的だったのは、三祐の樋口元副社長の奥様である。イラン・テヘランのホテルに滞在中の樋口さんからお招きを頂き所長と一緒にお邪魔した。奥様も樋口さんと共にイラン革命まで滞在されていたのだ。それ以来テヘランに行くことはなかったが99年に樋口団長がテヘラン滞在とのことで短期間滞在しておられた。

樋口さんより奥様の方が場を盛り上げるほどいろいろな逸話を話していただいた。久々のテヘランで昔のことが蘇ってこられたのであろう。

イラン革命発生時は奥様とお嬢様はお二人でテヘランに居られたのであった。イギリスへの脱出物語は感動的であり、「その時世界が動いた」時は樋口さんご本人はイランの外におられたのである。さすがの樋口さんもこの時だけは奥様のお話に口を挟めなかったのが印象的だった。

やはり樋口さんの陰に大きく奥様がおられたのだ。

コンサル自身が海外経験を備忘録として残すこともそれほど多くはないが、奥さんのサポートというかパートナーシップも最も重要な側面であることは忘れたくないのである。船乗りではないが、船が航海を終え、久々帰る港が奥さんだが、共に外遊するのもいいものである。

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