当地は内陸に位置し、湖があるため他国との内陸水運が重要な課題となっている。国家戦略計画でも重要課題である。今回は調査対象外であるが、時間があればその実態や課題などを追加的に調査してみたい。
以前このブログでも書いたが、就職と共にそれまで研究していた交通計画から水資源計画と専門を変えた。
02年だったか、比国ルソン島南部の河川の水資源開発及び洪水軽減計画調査を実施した。そのTORの中にInland Waterway Transportation(IWT)があった。あまり大きなテーマではなかったがやはり世銀のTORで作業指示がありやらざるを得ない。ところが団長であるのにもかかわらず担当専門家を配置していなかった。
さてどうしようか?
仕方なく団長としての責任で自身が行った。何せ素人であるが、何事も最初の経験であり、これを切っ掛けとして専門に取り入れようと考えた。まずは実体だが、データが不足気味。雑務が多忙で、自身のための調査活動ができない。これではお客様にお小言を頂いてしまう。
内陸水運と言ってもメコンやライン、テームズ河とは違って、漁船が河口かちょっと上流の加工工場に入る程度である。そこで漁船と加工工場の位置や規模を調べ将来予測を簡単に行い将来施設計画を何とか仕上げた。世銀からはコメントは無く何とか切り抜けた。実際、世銀の事前調査もいい加減で実態と合わないTORや作業指示が多いのである。しかしそんな愚痴は受注後言ってはいけない。受注したら全てはコンサル側の責任である。カウンターパートの対応が悪いとかクライアントのTORが不備だとか言ってはプロではない。
しかし、交通と水資源・河川の両方に係る内陸水運は興味深いテーマである。学生時代の交通計画と就職以降の水資源河川計画の融合が可能である。
交通と言えば、道路、空港、港湾、鉄道だが、内陸水運の案件もどこかでプロモートしていきたい。そういう意味で、皇太子さまが水フォーラムに大きく係り、貢献されていることは幸いである。秋篠宮さまにはマニラのマニラホテルで偶然お会いしたが、まだ皇太子さまにはお会いしていない。ヨルダンの皇太子さまをダム現場でご案内したのはもう27年も前のことになる。サイン入りのお写真があれ以来見つかっていない。
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