2009年5月30日土曜日

207:BBC料理番組の面白さ2

先週BBCの料理番組を紹介したが、今週はェネズエラである。ネットでも記事として見える。

ヴェネズエラはご存知チェベス大統領が社会主義による国家計画を進めている。世界第5位の石油生産国であり資金はある。それでも国民の4割がポバティーレベル以下。

今回は貧困層に対する食事の無償提供運動、砂糖やミルクの配給実体、土地改革の現状を食事を共にするという視点で報告している。最初から見ていたわけではないが、当初は紛争地帯での食事というテーマだったのだろうが、最近はどうもネタが切れてきたらしく、紛争ではないが社会的な矛盾という幅の広い領域になってきたのだろう。

寧ろそうした視点の方がよい。最貧層の食事はなんだろうか、というところから問題の本質が見えてくるかもしれないからだ。

我々などは途上国の田舎で客人としてもてなしを受けるので日常の食事を共にすることは非常にまれである。NGOの人の方がむしろ経験できるかもしれない。自然はうそをつかないが、人はうそをつく。コンサルも客人ではなく最貧層の生活レベルそのものを経験する必要があるかもしれない。病気は怖いが。

私がもしどこかの国の独裁者だったら、このBBC番組のような取材こそ真実を伝えてしまうので取材拒否するかもしれない。それだけ真実に迫っている。ぜひネットでのサマリーでも見てください。

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