小生も決して人づきあいがいい方ではない。マンションでも精々挨拶だけだ。しかし、この挨拶すらないのが日本の現実である。
海外では事情はまったく違うことはご存知の通り。
自分はあなたに危害をくわえませんよ、というサインでもあるのだが、もっと基本的な人間関係の違いであろう。コンサルとして当該国の仕事をする上で、まずは相手に受け入れていただかなければ進まない。自分の仕事関係者だけに絞るととんでない事態になることもある。雇用した運転手が局長の親戚だったりしてしっぺ返しにあうこともある。運転手ほど事情通はないのである。社内の極秘情報すら現地の運転手は知っている。
そんな利害に関係なく、まずはどんな人にも挨拶することが基本である。
当地に来て省内の事務次官、局長、幹部、職員から末端のオフィスボーイまで挨拶し、また挨拶されるようになった。エレベーターで乗り合わせた人とは必ずちょっと話をする。ほんの数十秒だがかなりの数である。しかし当地の人の人柄は特別なのであろう。赴任地としてラッキーである。
インドネシアでは、パギ、パギというおはようと意味の言葉を2回いうことがあるが、ここでもモーニング、モーニングと2回いう人がいて面白い。
トルコでは食事中に退座する人が食事中の人にアフェドスといって離れる。フランス式だ。
本ブルグでも何度となく英語の重要性を「多少嫌味を込めて」書いているが、やはり挨拶ができて初めて会話が開始されることを特に日本の若者は認識してほしい。
説教は嫌いだが、自分の仕事をうまく進めたければ挨拶からまず始めたい。
先日も夕刻、送迎車の到着が遅れタクシーを探したがオフィスボーイが探してくれた。彼もそれ以来駐車場で話しかけてくれる。
挨拶、雑談、そして協議と進んでいく。交渉、調停はまだ先のプロセスである。
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