ここ5年ほど中央アジア地域のシルダリアとアムダリア川流域の水資源管理体制の調査に関わっている。これまで2回ほどこのブログでも紹介したとおりである。
表題の相模川がどう関わっているのか?
今は6カ国に分裂された両河川流域は91年以前はソ連の流域であった。70年から80年代にかけて合理的な水資源利用と管理の問題が浮上し、単一の自動管理システム(AMS)が両河川流域に作られることになった。
ソ連邦の管轄は当時の土地改良水資源省であったが、ソビエト共産党中央委員会令に基づき、86年世界中の自動管理システムの成功例を調査したという。
1.米国加州の水供給・中央管理システム
2.日本相模川の水資源・中央管理システム
3.仏国・プロバンスの分散テレコントロールシステム
4.ソ連のサラトブ水資源コンプレックスのAMS
などが調査対象であった。それらの比較検討については情報がないのだが、なぜ相模川なのかが疑問であった。日本の先端ダム管理運用技術は確かに参考になるだろうが、利根川や他の主要大河川ではなく相模川だったのだ。偶然ソ連の使節団が視察したのが相模川だったのか、或いは海外向けに紹介されたのかは分からない。 或いは特別なAMSがあるのか?
相模川の紹介記事は英文だが元々はロシア語だったのであろう。sagamiではなくsogamiと表記してあった。まさかsogami川は日本にないだろう。
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