2008年12月4日木曜日

19:Powerpointの功罪?!

ソフトとしてのPowerpointを非難するつもりは全くない。

問題は最近の研究調査過程での問題である。Powerpointが日本語で商品化されたのは確か1996年ごろである。当時インドネシアで業務中、ITオタクの社員がPowerpointを絶賛してプロジェクトのプレゼンでの利用を推奨していた。

プレゼンでのOHPに効果的な作成は知っていたので、これは使えると思ったものだ。それ以来、コンサルのプレゼンには欠かせないtoolになり、ネットでもダウンロードする頻度も増えた。

それでは罪はなにか?

当たり前の話だが、プレゼンの目的は調査や研究の成果を最も効果的に行なう手段だが、事前の調査検討を十分せず、行き成りPowerpointにする人が増えたということ。事前に十分検討する材料があり、例えば数十枚の論文をまず作成し、サマリーを作り、最後にOHPを作ってプレゼンする過程を当たり前とする小生としては最初からPowerpointを作り始める人はさぞ天才かと思っていた。

実際はそうでもなく、逆解析ならぬ逆なプロセスで後に根拠を積み上げるという工程だ。

そのような思考回路には馴染めないのだが、どうもIWRMもそういう逆の思考で発想しているように見得ることがある。

実体のない仮説に脆弱性あり。

GTZの水資源専門家であるフッパート博士の論文を見つけた。IWRMとwater governanceを題材としたもので、incentive compatibilityを論じている。フランスの事例で解説している。詳細はまた次号以降にて。

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