2008年12月8日月曜日

24:GWPのIWRMハンドブックのもう一人の立役者

前回のブログで紹介したGWP/INBO合同のIWRMハンドブックだが良く見るともう一人の重要人物が分かる。セネガル人のDr.ニアッセである。フーパー氏と共にコンサルタントして参加している。

彼は独立コンサルタントだが、WCDガイドライン作成の時はシニア・アドバイザーであった。ここでWCDとIWRMが繋がった。WCDガイドラインが萎んでもIWRMガイドラインが浮上したため持続的開発の精神は引き継がれたのか。

彼の出身であるセネガルにはマリと共にセネガル川流域がある。このセネガル川流域こそ越境河川流域の管理では先進的である。河川構造物の共同運用とO&Mコストのシェアーなど国際河川の管理ではgood practiceとして紹介されている。また、ダムの運用面では、下流の湿地帯保全のために洪水期の無被害洪水量を発電量を犠牲にしても放流した、所謂人工洪水オペレーションを世界でも始めて実施した流域でもある。

実はニアッセ氏は88年から数年間このセネガル川流域のダムの洪水期の最適運用に深く関わってきたことも分かってきた。水商売は世界が狭い。 自身のことでは、過去にお勉強したことがことごとく関連しているのは興味深いし、おばかでも持続的に執拗に取り組むことの意義を認識した。

セネガル出身のコンサルの方が世界のWCDやIWRM運動をリードしていることに驚かされる。

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