2008年12月14日日曜日

28:EUのIWRM研究

フィリピンから帰国した。3年ぶりのマニラと初めてのミンダナオであった。ミンダナオは11年間で始めてであったが収穫は大きかった。フィリピンで最貧の地域であるが人々の暖かさと純朴さは最高かもしれない。JICAの緒方さんがミンダナオ支援を表明しているが、ぜひまた行きたいところである。

さて、EUのIWRM研究であるが、流石にIWRM推進の本拠地である。システマチックなアプローチが伺える。日本では殆ど紹介されていない。

EUがIWRMの独自のterminologyをまとめているが、あまり知られていない機関が含まれている。

1.FAO
2.GWA
3.MNWRU
4.NDWR
5.SAFFIRE

のIWRMの定義が示されている。1.のFAOは有名だが、その他は多分誰も知らないだろう。直ぐにわかる機関ではない。有名なGWPが入っていないのが興味深いところである。定義を吟味する段階は過ぎているので敢えて述べないが、研究の細やかさが見得る。興味のある方はお調べ願いたい。

フィリピンから戻ると、世銀元副総裁のリン博士から中央アジア渇水対策最終報告書のドラフトが届いていた。彼はUNDPとADBのアドバイザーを務めているが、今はブルックリング研究所の所長である。彼に依頼されてシルダリア川の水文についてUNDPやコンサルに助言して以来信頼関係にある。

また、IWAが出版しているEUのIWRMの適用性という最新本が今日届いた。新刊だがアマゾンで格安の本が入手できた。表紙にちょっと傷があるだけで気にはならない。ヨーロッパのIWRM研究の集大成である。これについても随時報告したい。

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