先駆者の肩に乗る重要性は前に述べた。ここではIWRMに関わる巨人たちを探してみよう。
グーグルにはスカラー検索がありキーワードに関して学術的に頻繁に引用される文献が検索されることはご存知であろう。ヤッフーでもあると思うがグーグルしか使っていないのでここではグーグルの結果である。
「integrated water resources management」をキーワードとしてスカラー検索をすると、上位に既に有名な文献が出てくる。
1.[PDF] ►Integrated Water Resources ManagementGW Partnership - TAC Background Paper, 2000 - cepis.ops-oms.orgPage 1. Integrated Water Resources Management Global Water Partnership TechnicalAdvisory Committee (TAC) TAC BACKGROUND PAPERS NO. 4
2.[書籍] The Blue Revolution, Land Use and Integrated Water Resources ManagementIR Calder - 1999 - orton.catie.ac.cr... 1 / 1 Seleccione referencia / Select reference. Signatura : P10 33. Autor : Calder,IR. Título : The blue revolution land use and integrated water resources management.Idioma : En. P. imprenta : London (RU). EARTHSCAN. 1999.
3.[PDF] ►Integrated water resources management: a reassessment.AK Biswas - Water International, 2004 - geog.ox.ac.uk
1.は御馴染みのGWPコンセプト、2.はIWLRMの名著、3.はご存知ご意見番のビスワス。いずれも引用数では100近い。当たり前の結果であるが、IWRMの「入り口的なお勉強」はこの辺から進めればいいかなと示唆してくれる。
自分の場合は、複数のキーワードで検索できた上位20の文献を徹底的に読み、徐々に絞り込む手法を取っているが忍耐との勝負である。偶々英語の文章も40年間毎日読み続けているのでさほど苦にはならないが、手っ取り場合方法としてはスカラー検索は持って来いだ。
次の段階は、スカラー検索で各文献が引用されている引用元が示されているので、それらをひとつずつチェックすることだ。ひとつのテーマで数十で十分であろう。
キーワードの選定にも注意したい。各論文にはabstractの後にキーワードがあるのでそれらに留意することが肝心。しかし、最終的にはセンスの問題もある。調査研究を複数の人間が行なっているのに、結果として得られる情報の量と質が著しく違うことがよくあるが、これもセンスと熱意、英語力の相違によるものかもしれない。仕事に効率的な道はあるが、楽な道はないのである。英語にしても1日100ページ以上読めれば十分。書くことでは10ページ書ければまず問題ない。1時間当たり10ページ読んで1ページ書く、これがコンサルの日常だ。これを10、20、30年続ければプロになれる。
"Stand on the shoulders of the Giants."
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