2008年12月22日月曜日

37:MFFってなんだろう?

以前、国際金融用語でデューディリという言葉をはじめて聞いた。due diligenceの和訳の略語である。銀行屋さんはよくこういう略語の多用で素人を煙に巻く。最近、ADBやWBのローン案件でMFFという資金援助手法をよく目にする。

「Multitranche Finance Facility」の略とのこと。ADBのインドやインドネシアなどの案件で最近頻繁に目にする用語である。世銀でもあるようだ。インドネシア・チタルム川の環境評価報告書を最近見たが、これはADBのMFFによる15年間のプログラムであるICWRMP(統合的チタルム川水資源管理プログラム)の「Tranche 1」プロジェクトである。

中期或いは長期の投資プログラムやプロジェクトを支援するもので、ポーションをいくつかのtrancheに分ける。それぞれのtrancheは違った条件でいいらしい。柔軟な融資方法である。

tranche は英語のsliceの意味で元々フランス語のようだ。multi-trancheで多重。

ADBが支援しているインド・オリッサ州の例では、農業開発と水資源開発、IWRM支援など10個近いtrancheに分かれていた。

tranche de vieというと実生活の一片という洒落た言い回しになる。slice of lifeよりはエスプリが感じられる。

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