05回でDSSはどうなったのかと述べた。現在世界で最も進んだDSSはEUである、と思う。 というかそれ以外はシステム化されていない。
EUは地中海沿岸諸国に対して、持続的水資源管理のための水統治と技術科学のネットワークを展開し、IWRMと意思決定への学際的なアプローチを推進している。
技術的なサポートと政策的なサポート両面からなっている。既にいずれもガイドライン、計画管理のためのツール、データベースなどが整備されている。 昔はDSSもシステム分析の一派だったが、EUの場合はwater governanceの意思決定支援も入っている。まさにDSSとIWRMの統合だ。
IWRMに関わる語句の定義も充実しており国際機関の定義の違いが一目瞭然だ。これほど完備されたものは見たことがない。
まだこのEU支援のDSSの全容を解剖していないので、いずれ詳細は報告する。世界は知らぬ間に動いているということか。50歳を過ぎても学ぶことが多く唖然とするが、最先端を覗き見るのは快感でもある。
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