EUのDSS取り組みについては以前述べたが、別の取り組みもある。
生態系管理用語では適応性管理という意味でadaptive managementというあいまいな概念がある。IWRMと同じで理論から実践という難問を抱えている。
生態系はそもそも複雑系であり不確実性のなかにある。河川流域システムも同様であり、昨今懸念されている気候変動に対応した適応性もIWRMとの関連で議論されている。
EUでは参加国の大学研究機関が40以上集まり、この適応性のあるIWRMを05年以来研究しているのだ。 シナジー効果がでるか、それとも新たなコンフリクトになるか?
中々興味深い論文が多く、IWRMの欠点を無視し、賛美・継承するだけの「やわなもの」ではない。科学的な根拠や理論から実践という難問に真摯に取り組んでいる。
EUの取り組みの動向は無視できない。内容はまた来年に。
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