2010年3月3日水曜日

578:久々の現地調査(1)

28日に出発して今日で4日目である。昨日までは水供給用ダム、浄水場、地方給水施設などを見てきた。首都と違って緑が濃い。雨が多いせいであろう。世銀やアフリカ開銀の融資で2000年以降建設された施設である。

ダムはロックフィルタイプでダム高は45メーター。ドイツのラーメーヤーが計画設計工事監理を担当。4年でダムと浄水場を建設したそうだ。余水吐きの設計が面白い。スピルウェーと薄い分水ピアーの間に高さ数センチの三角形突起構造になっている。分水ピアーへの配慮だろう。こういう設計は始めてみた。浄水場は山の中にあるため、貯水池からの流速を減じる施設がある。マグネチックによる流量計があった。コンパクトな設計である。機器はドイツ製。水質検査室も覗いたがしっかりやっている。計器が一部作動していないようだが。

地方も人口が増え、ハンドポンプ付きの深井戸では対応しないので、人口数千の市場センターや数万人レベルの町でもレベル2及び3の水道施設が設置されている。アフリカ即ちハンドポンプ付き深井戸という先入観は止めた方がいい。量水計はフランス製だ。CWPがあったが、蛇口の盗難があるようだ。vandalism and thiefという途上国の主要な課題である。日本の援助では意外と無視されている。相手国側の責任なのでコンサルも軽視する。

明日からは人口80万の商業都市及び周辺を調査する。水道局、省地方事務所、気象局などを回り、主要な施設を調査する。ゾウさんやカバさんがいるようだ。楽しみである。

昨日はネットの調子も悪かったが、流石に大都市だから直ぐ繋がった。お昼は中華だったが、まあまあの味。明日以降は有名なステーキハウスに行く予定だ。牛もいいが、ラムチョップが最高。

ホテルの会議場ではHIV/AIDSのセミナーが開かれ、数人のシスターがおられた。洋服がカラフルでいいね。日本のシスターはやはり地味だ。

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