2011年3月3日木曜日

1129:臨機応変の水資源管理の提言

いよいよ2年間の最終段階だ。

そろそろ報告書の作成方針を決める。もう3つ書いたので4回目だ。ずいぶん一人で書いたものだ。

クライアントからは技術移転の成果の記述を求められている。

すでに成果評価の方法は決めた。自己評価と水省側からの評価の両面で正当に行う手法をとる。

評価指標も決めた。2年間の業務内容を分類し、項目ごとに評価していただく。自分のは厳しく。

最終的には次官からクライアント側への正式な評価レターもアタッチする。

水省の評価者は次官以下、局長、副局長、および実務的なカウンターパートまで続く。総勢15人ぐらいか。大臣からコメントをいただくこともできるが、ちょっと大げさかもしれない。

要するに、before and afterで何が変わったかだ。彼らの問題意識や課題に対するアクションが向上したかがポイントである。意識調査でもある。数値化するにはかなり難しいが統計的に評価する。

さて、最終的には水資源管理上の課題に対する提言がある。

ペーパーばかりたくさんあり、関連性や持続性が乏しい。IWRMはあまりにも一方通行的な発想で、決めたら後戻りができない不自由さがあり、理想的すぎて実務的にスタックしがちだ。

そこで、これまで温めていた臨機応変の水資源管理手法を提案する。再現性というのがキーワードである。適用性の高い実務的な水資源管理手法を考えたし、それを柔軟に実施していくことを目指している。

具体の提案は細かいが、包括的にいえば、やはり臨機応変な水資源管理であろうか。

このブログでは書かない。やはり企業秘密でもある。意思決定を可能にする再現性のあるモデルやシステムも重要だが、これを任せられるコンサルは欧米しかいないのがさみしい。いつまでたっても古典的でペーパーだけの水資源開発管理報告書では30年前と何も変わらない。

報告書作成開始までまだ時間はある。水省職員との協働もあとわずかだ。

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