2013年7月30日火曜日

1733:ficar sobre os ombros de gigantes

首題は、ポ語で、

Stand on the shoulders of Giants

を意味する。所謂、巨人の肩に乗る、ですね。

研究や実務でも重要なことだ。このブログでも度々書いている。僕のモットーの一つでもある。グーグルの検索サイトでも、さりげなく意味の説明なく、書かれているのをご存じだろうか?

昨日の夜のNational Geographicの番組ではおなじみのアメリカのオークション番組。アメリカらしく、銃器のコレクションが多い。それ専門と言ってもいい。

昨日は、軍用ライフル「AK47」の中国製が出てきた。1.6万ドルだから高額だ。第2次世界大戦後、ソビエトがドイツ製を真似て作った名品。実際は、そのドイツ製もソビエトやアメリカの銃器を真似ているそうだ。要するに、敵の銃器をどんどん物まねして工夫し、改良していく。その後も、東ヨーロッパ諸国やアジアの共産国で普及し、さらに地域や用途に合うように改良し続けている。今もそうだと思う。

子供など素人でも扱える信頼性や故障の少なさ、ユニット化、劣悪な環境などが設計段階で想定され、普及化が加速した。多少、スペアパーツに不具合があっても故障しない工夫があるようだ。

断線だが、昔カップヌードルのCMで子供が銃を握っているシーンがあり、ボツになったことがあった。事実で悲惨なのだが、CMとしては不適ということらしい。脱線終了。

銃器の改善を喜ぶのもどうかと思うが、AK47は別格で、アフリカなど独立戦争で勝ち取ったのもAK47のお蔭でもあるという意識もある。3か国の国章か国旗にAK47の図柄が使われているのは事実なのだ。日本人には分かりにくいが、古い国旗などには、剣の図柄もあるね。民族自決と革命の象徴なのだ。

何が言いたいの分からなくなったが、過去の優秀な研究者・技術者やその研究・技術結果をさらに改良改善して先に進むいい例が軍事ではAK47の事例にあるということだ。目的がちょっと平和的ではないが。現実はそうだ。

話はさらに脱線するが、アフリカでもっとも普及しているコミュニティーレベルで運用・維持管理できるハンドポンプが、

Afridev

だ。これもUNDPなどが研究し実験し、結果的にパブリック・ドメインとして普及させ、スイスのSKATが中心になって設計基準化を進めている。それでもサプライチェーンの課題などもあり、リハビリが減らない。これが大きな問題。

AK47を見習えとは言えないが、ディマンドが小さいハンドポンプの技術的な改良改善はなかなか進まないのが実情だ。

技術というのは、やはり需要と供給が両者とも増えないと進歩がないという教訓だね。ただし、AK47の教訓は公式な文書では受け入れられないね。

それにしても、アメリカ人は銃器が大好きだね。うれしさが半端ない。

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