2011年2月1日火曜日

1052:アリさんからのメール(頑張れ、アリさん)

エジプト人で日本に帰化したアリさんから正月以来メールがあった。

彼も大変なんだ。

去年5月以来60社近く応募して、面接などしてもまだ採用されない。僕だったら自殺するかもしれない。

今のご時世だと、50歳以上での再就職は困難を極める。

彼がイギリスのコンサル会社に行ったハッサンと組んでパキスタンの水力案件を取ろうとしたが、やはり駄目だったらしい。そりゃそうだろう。いくら東大大学院で博士号を取った二人でもプロのコンサルとしてのセンスはない。

再就職というのは、お見合いみたいなものだから、沢山応募すればいいというわけではない。極意は知らないが、自分の実力と相手の会社との折り合いがつかないと駄目だ。

2012という映画でラマ教の教祖が若い弟子と問答をいている。

教祖が弟子にお茶を茶碗に注げと云う。弟子は言われるままに注ぐ。茶碗一杯になり、お茶がこぼれる。弟子はこぼれますよと告げる。

教祖が弟子に云う。

これがまさにお前だ。

おまえは知恵も教養も満ち溢れている。それがこぼれおちているから、先が見えない。

まずは、頭をからっぽにして考えることだ。

禅問答みたいだが、なんとなくわかるような気がする。

博士号を持っているような人は教養溢れ自信に満ち満ちているだろう。

アリさんはあまりにも無鉄砲に応募し過ぎている。まずは自分とは何かを見つめ直すことが大切だ。

とは言え、そんな説教じみたことを言ってもしょうがないので、

頑張ってね、と云うだけだ。

人間、ダマスカスのパウロではないが、目からうろこ、と自分で感じることがなければ道が開けない。

苦行と成道。仏教でもそう云っている。

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