2011年2月6日日曜日

1066:BBCで知人がでた

トルコのイスタンブール上下排水プロジェクトに参加したのは、もう20年近く前であろう。世銀融資の調査案件でイギリスの著名なアレキサンダー・ギブ(今はギブ・ウォーターかな?)を幹事としたJVのサブとして参加した。

当時、月3万5千ドルの報酬だったから36歳ぐらいでは高額だったのを覚えている。今はそうした高額は頂けないかな。数年前にADBの案件形成をしたが、見積もったコンサルの月報酬額はわずか1万6千ドル。いい時代は終わった。

さて、話はプロジェクトではなく、ギブから水文専門家が視察に来ていた。日本のコンサルなど信用していなかったのだろう。

それが、水文学者のサトクリフ博士だった。最初は僕など相手にしなかったが、現場に一緒に行ったりしながら次第に仲良くなって、信用もしてくれた。話をすると僕のお師匠様のクレメシュとも学会ではお仲間だった。彼の弟子だと知ると急に態度が変わったから面白い。

そのサトクリフさんがBBCの特集に出ているではないか。もう相当いい年だと思う。80歳は超えているか?彼はナイル川の水文を50年も研究している第1人者のようだ。彼が最近出したナイル川の水文に係る本も見つけた。

彼とはナイルの話はしなかったが、現場の雪道で崖に落ちそうになったことは良く覚えている。

彼が帰国する時には、ギブの団長に対して、名も知れぬ日本人水文専門家の報告書は信頼に値するものであるとの評価ノートが出された。クレメシュさんのお陰でもあるね。

良く考えると、30代はいい上司や先生に恵まれ、正当に評価もされいい時代だった。その後の40代は団塊の世代に不当に虐められ悲惨だったね。今の50代は最高だ。サトクリフさんやクレメシュさんのように80歳ぐらいまで仕事に係れるといいね。

0 件のコメント: