2014年8月6日水曜日

2486:本の要旨のコメント(結構いい本だねえ)

山田真由『エリートの仕事は「小手先の技術」でできている』の要旨(コメント付き)

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・東大首席、財務官僚、そして弁護士としての10年間、
それはエリートと呼ばれる諸先輩方の仕事を観察する機会でもあった。
彼らの仕事は、もちろん一流だ。
しかし、彼らと机を並べて毎日過ごす中で、その仕事のすべてが、
誰にも真似できない独創性にあふれているかというと、
決してそうではないことに気付いた。(でしょうね。彼らも天才じゃないしね。)


・むしろ逆に日々の仕事の大半は、メールのやり取り、資料の作成、打ち合わせといった、
いわば「ルーティンワーク」から成り立っているのではないか、そう思った。(これって真理ですね。)


・「小手先の技術」という言葉は、皮肉や卑下ではない。
「ちょ っとした技能」「ちょっとした機転」「ちょっとした技術」。
これらを積み上げていくことがやがて大きな成果を生み、財務省でも、法律事務所でも、
どこだって通用する「エリート」を作り出す。
私がこの10年間で学んだ最大の教訓。(官僚としてね。)


・優秀な事務次官は、上司に「突っ込みどころ」を用意する。
完璧な仕事ではなく、協調的な仕事を目指す。(僕もある独法にいたけど、そういうやり方は学んだね。)



・謝罪メールは「単語登録」して、0.1秒で送る。
「心を込めて」よりも悩まずに速く。(そうなんですね、レスポンスは早ければ早いほどいい。コンサルだってそうです。)


・「お叱りメール」を数多く受け続ける私にとって、この対処法はひとつの課題だ。
そんな対処法に、ハッと気付いた瞬間があった。
海外との案件で、私の上司が、きつい内容の抗議メールを外国人弁護士に対して送ったときのこと 。
相手の返答はこうだった。

「Thank you」

このひと言だけが、すぐ返ってきた。
このとき、「サンキュー」という言葉の威力を実感した。(確かに。承知しました、でもいいね。要は、言い訳しないこと。)


・「以後、気をつけます」
で言い訳をシャットアウトする。(このいい方も大事だね。)


・忙しい人とって、メールの返信作業はかなり負担。
そこに相手に負担をかけないために、自分の上司に報告のメールを送る際は、
「こういう方針で進めようと思いますが、コメントがあればお知らせください」
という書き方をする。
そうすれば、上司側はコメントがなければ、返信の必要はない。(これもコンサルとって重要。クライアントさんも1週間に200件以上のメールが来るそうだからね。相手のことを考えよう。)


・仕事の速さは、着手の早さで決まる。
仕事自体の「速さ」もさることながら、着手の「早さ」も同じくらい、
いやそれ以上に重要だと言うのが、私の持論 だ。(御意)


・一番簡単な仕事からスタートする。
こうして超簡単な作業からはじめることで、気分を乗せて、軽快にスタートダッシュをかける。(これも正解。僕の場合はまずお洗濯から。)


・まずは3つ、速さを重視して仕事を仕上げる。
「仕事が速い」はイメージ戦略。(御意)


・メールは上から返信。
即レスができないと、プラスαのメールの内容を求められるので注意。
メールを返信するとき、わたしはいつもメールボックスに並ぶ上から、
つまり新しいものから順番に処理する。(なるほど)


・「即レス」だけが、速いという鮮明なイメージを植えつけられる。
また「即レス」が一番簡単。(御意)


・ごちゃごちゃ書かずに「承知しました」を連打せよ。
いろいろな内容はあるが、返事の内容を要約すれば「承知しました」の ひと言に尽きる。
だから、まず端的に「承知しました」と即レス。(正解)


・似たような予定は、「繰り返し」を仕組み化する。
長期スパンでのルーティン。
「髪を切る、会議、ジム通い」(同意)


・堂々とコピペせよ。
「テキストボックス」の並べ方に頭を使うな。(堂々とね!)


・上司のアドバイスは即実行。
1ヶ月続けてダメならやめる。(クライアントさまのアドバイスもそうだね。議論していても始まらない。やってみて矛盾がでてくれば彼らもお利口さんだから分かる。)


・いざというときの「窓口リスト」をつくっておく。
人に聞く場合は「同期の専門家」を頼れ。(恩師、八十島義之助先生も言っていたね。もうしょぼくれた同期には専門家いないけど、世界中にいますからね。LinkedInには入るべきだ。)


・こうしたネットワークを維持するためのコツは、自分が聞かれたときに惜しみなく与えること。
時間も量も惜しんではいけない。
例え少しぐらい忙しくても、ほかの仕事を脇に置いて、同期の質問に答える。
ブレインストーミングに付き合 う。
これが自分の質問に気持ちよく答えてもらう最大の秘訣。(同期じゃないけどね。)


・「わかりません」と言うために、予習や勉強をしておく。
人は、本当にわからないことに「わかりません」と言えない。(これも八十島先生に言われたね。33年前大学院を出る時ね。)


・財務省時代、「わかりません」の極意を知った瞬間があった。
財務省のなかでも特に重要な案件は、事務次官に決裁を仰ぐ。
次官への説明は、かなり緊張を強いられる。
あるとき、事務次官からの質問に対して、
ある財務省のエースの方が「わかりません」とあっけらかんと答えた。

上司にそのことを報告したら、こう言われた。
「山口、覚えておけ。『分かりません』と答えられるのは、優秀な人だけだ」(正論)


・「わかりませんと言えるレベルを目指す」
もしあなたが、自信を 持って「わかりません」と答えることができたら、
それはその分野に精通しはじめたという、ひとつの証。(ですね。よくわかったね)


・隣の席の人に「鼻差」で勝てばいい。
5分だけ早く出社する。
ひとつだけ多くの仕事を処理する。
その積み重ねが、大差を生む。(そうなんですよね。大差をつけようとするから無理して失敗する。)


・財務省で経験した地獄の「更問」づくり。
財務省での100点は、生易しいものではない。
大臣の想定問答集は、さらなら突っ込みに備える。
これを「更問」という。(へー)


・わたしの上司は、
「たとえ1000問の更問をつくり、999問が無駄になったとしても、
そのうち1問でも役に立てばよい」と、はっきりおっしゃっていた。(いいね、参考になったよ。)


・80点で納品。
相手からのフィードバックで100点にもっていく。(これも官庁では当たり前。でも80点じゃないといけないね。合意性重視だ。)


・ 会議は「ボール占有率」より「ゴール」。
人は聞くより話すのが好きを忘れるな。
財務省でも法律事務所でも、仕事ができる人こそ、聞き手にとって理解しやすい話し方をしている。
そのために、聞き手の感覚、つまり常識に敏感になる必要がある。(御意)


・財務省では、最後の最後に出世する人=優等生では決してないようだ。
事務処理能力の高さは当然の前提として、
最後に問われる資質は人間的な魅力、つまり代替不能な個性のこと。(ですか)


・財務省の事務次官は、政治家やOBを相手に交渉する。
利害対立もある。
政治家の面子もある。
いかなる場合であっても、「キミがそう言うならしかたがない」
と最終的に相手に言ってもらえるような人間的魅力。
これが事務次官の資質 だと聞き、なるほどと思った。(僕もなるほどと思った)

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いい本だねえ。いいこと沢山書いてる。買ってみようかな、と思わせる久々いい本でした。

取りあえず、要旨でOKですが。

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