2009年8月14日金曜日

361:持続的開発論の入門書

一回りした最初の回は勿論「持続的開発」になる。とは言え、非常に広いエリアだし、定義もさまざまである。そういった認識が専門家にはあるので良い。IWRMはどうもフランスあたりの商売人が利を求めてプロモートしている感じがあり、胡散臭い。

持続的開発論に関しては世界的に有名なguruがいるようだ。

Janis Birkeland

がその人である。彼女の履歴は下記に示すが、02年には持続性の計画論、08年には積極的な開発論を発表している。評価は高く入門書としての価値と信頼性は高そうだ。

まだ読んではいない。アマゾンで購入しようと思っている。無論、ハードカバーであり、中古があればそれでいい。何しろ分厚い本らしいので読みごたえがありそうだ。

Janis Birkeland worked consecutively as artist, advocacy planner, architect, urban designer, city planner and attorney in San Francisco before entering academia in Australia. She has authored about 100 publications on built environment and sustainability and wrote the highly successful and widely adopted Design for Sustainability (Earthscan, 2002). She is now Professor of Architecture at Queensland University of Technology, Australia.

1. Design for Sustainability
A Sourcebook of Integrated, Eco-logical Solutions (2002)

デザインという表現がいいね。ハーバード派が60年代初頭に纏めた「Design of Water-Resource System」という名著を彷彿とさせる。決してトンカチではないが。

2. Positive Development
From Vicious Circles to Virtuous Cycles Through Built Environment Design (2008)

このpositiveという言葉が開発行為に息吹を与えてくれる。決して無秩序ではなく、しかし積極的に開発を進めるアプローチへの意欲が見えて取れる。

帰国する2週間前に依頼すれば日本に着くころには入手できるだろう。心待ちにしている。著者が女性というのも面白い。

以前インドネシアのダム堆砂対策事業のF/Sを実施したが、その中でvicious cycleからvirtuous cycleに変えていくと表現したことがあるので、2.のタイトルには懐かしさを感じている。始めて本格的な流域保全計画を担当したがいい経験だった。waterとlandの連携であった。それがIWRMだとは思っていないが。

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