2009年8月28日金曜日

387:NGOのネットワーク構想

今日は朝から忙しかった。水と衛生に係るNGOネットワーク化のセミナーに参加した。ドナーからは小生だけでいい経験ができた。事務次官と水供給局長もゲストとして参加。

集合写真撮影の後、局長と談話。彼は優秀だなーと改めて思った。優秀すぎて孤独だろうなとも感じた。実際彼はNGOの活動を100%賛美しているわけではない。やはり国家的な水政策に準じて全てが動かなければと思っている。事務次官もそう思ってはいるが、何せ財政不足でNGOの活動を無視するわけにはいかない。

NGOもたくさんあるが、やはり活動方針や利害があり、単純なネットワークではいいが事務局の権限やネットワークとしての活動や資金調達といった具体の問題もある。そうした温度差はこうしたセミナーに出て見ないと分からない。

話を戻すと、偉い方も孤独である。底辺に位置する小生もある意味孤独だからトップとの会話は意外とスムーズだ。中間にいる方々は無責任だし意識が高くないので話がかみ合わないことが多い。トップダウンとかボトムアップとか組織管理の手法はあるが、結局は中間の人間が問題である。組織の中間層が組織を駄目にしている事例は日本の企業や団体でも目にする。海外でもそうだなーと感じている。

今日の残業のノルマは第2章の水資源全般だ。無事作業を終えた。明日は水利用と水政策である。まあ事前に少し書いているしここ数カ月で膨大な資料を得ているので何とかなるだろう。1929年の水公社設立からスタートする。水省の変遷も多く、法律や政策戦略もめちゃくちゃ多い。それにSWAPとかJSRも断続的にあり非常に混乱状態であったが何とかつながりが掴めてきた。

明日もセミナー参加があり、午後からの作成となる。

NGOとかマスコミのODA批判は結構だが、技術的な側面が疎かなので気になる。ここのNGOもそうだ。もっと技術的な議論をしたいが中々難しい。ドナーも専門家がいないし。

中央アジア・シルダリア川やインドネシア・南スラベシのダム堆砂問題も本格的な技術論を展開しないといけないのだが、コンサルでないコンサルのような素人エンジニアが全く頓珍漢なことをやっているのをみると情けなくなってしまう。土木工学、すなわちcivil Engineeringを忘れてしまったのだろうか。civilityという言葉の意味を良く噛み締めて事に臨んでほしい。しかし、駄目なんでしょうね。

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