2009年8月19日水曜日

367:The charm of the boss

Proverbs 27:18

Whoso keepeth the fig tree shall eat the fruit thereof: so he that waiteth on his master shall be honoured.

組織で生きるのを常としているが、運不運もあり中々魅力ある上司やボスに会うことも少なくなった。世知辛い世の中で貧すれば貪すなのか、上司に命がけでついて行く信頼感は乏しいのが現状である。

さて、当地に来て水関係省内で仕事をしているが組織の有り様について勉強になることが多々ある。以前書いた局長3人の比較も面白いが、その下の3人の副局長の指導性や魅力もさまざまである。

全体では7局あるが、内4局はあまりお付き合いがないのであるが、3局とは密接な繋がりがある。仕事の中身は守秘義務があるので言えないが、副局長の動きに特徴があるので組織強化や人材育成に関するのでここで整理しておく。

1.副局長Aさん

彼女は41歳で地下水部署担当である。非常に感情的だが正直なところがいい。自分で対応できなければ、スタッフの優秀な部下を適宜呼んで対応させる。部内も頻繁に周り部下とのコミュニケーションを図っている。特に年上の部下で専門的には先輩の援助をうまく得ている。中々女性らしい指導性を発揮している。事務次官も女性なので信任も厚い。この点が小生にとって都合がよろしい。

2.副局長Bさん

彼はやはり40代か。苦労人で、以前は水資源関連局にいたが、将来を見据えて水供給局に移っている。局内および地方水公社とのパイプが太く、彼に支援要請をすれば直ぐにでも動いてくれる。上司の局長が省内1番の切れ者だし、彼の信任も非常に厚いし、100%理解している。こちらの言うことをしっかり受け止めてくれるのも有難い。大した男だ。

3.副局長Cさん

彼は50代だろうか。兎に角落ち着きがない。まともに話を聞くこともしないし、適当に相手して終わりという感じであった。彼が管轄している部門については一切説明がない。こまめに雑用をこなしているという印象を受けた。

後日、段々彼の状況が分かってくるとなるほどと理解した。昨年、省内でも最も優秀な前副局長が優秀な部下と一緒に交通事故に巻き込まれ亡くなっている。彼の力量と指導力は彼がこれまで書かれたペーパーやプレゼンで分かる。現副局長は後任だが部下のチーフクラスとは同じ年頃であるし、前副局長とは比べもにならない。チトー大統領死後の国内混乱状態と同じで、部署内は全く統制が取れていない。

こうして、3局を相手に仕事をしてくると成果の違いが歴然である。如何に上司の力量が必要かがこのアフリカの地でも分かる。ある種の雰囲気や部下たちの態度、言動にまで影響するから怖い。

今はもう大コンサル組織とは無縁だが、仕事上海外の途上国の組織内で動くことがあり組織の有り様は興味津津である。

今日は大人げなく問題の部局内で声を荒げてしまった。少しは反省してくれればいいが、弱い組織はさらにネガティブな反応を示すことが多々あるので要注意である。劣化していく組織は構成員全員が劣化してくので怖い。改善しようと試みる人から去ってくし、それを構成員たちは理解していないことが多いのであり、さらに人心が崩壊していく。こういう場合は、トップダウン方式で力学的に改革する必要がでてくる。内的な復元力は期待できない。

今日はくだらない組織論を書いてしまった。これも反省だ。

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